テッレ・ディ・コセンツァの気候・風土
コセンツァ(テッレ・ディ・コセンツァ)は、2011年に新しくDOC指定されたカラブリア州の産地。サン・ヴィート、ドニーチ、ポリーノ、ヴェルビカーロといったDOCが、テッレ・ディ・コセンツァという1つのDOCにまとまった。
イタリアの長靴型の、ちょうど足の甲部分にあたる。ティレニア海とシラ高原の両方の気候に影響され、イタリア南部の強烈な猛暑でも土壌が乾燥しすぎることなく、午後には海風が吹き、空気をクールダウンしてくれる。
テッレ・ディ・コセンツァのワインの特徴
テッレ・ディ・コセンツァのワインは赤・白・ロゼとあり、赤ワインはマリオッコを60%以上しようすることが義務付けられているが、ロゼのブレンドは比較的自由だ。グレコ・ネッロ、ガリオッポ、アリアニコ、ネロ・ダヴォラなどが使われる。
白ワインも高品質であり、グレコ・ビアンコなどを使用する。
代表的な生産者/当たり年
テッレ・ディ・コセンツァの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、カンティーネ・スパダフォラ、マッセリア・ファルヴォなどが挙げられる。
南イタリアのワインは当たり年で評されることはほとんどない。テッレ・ディ・コセンツァで生産されるワインは、1000円台の価格・値段のものがほとんどだ。
エピソード
現代のワイン市場で受け入れられるためには、さまざまなぶどうを使ったバラエティ豊かなワインを醸造しなければいけない。イタリアで近年大きな常識になっているが、カラブリアの生産者も例外ではない。
地ぶどうの他、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなども使用したものが最近注目されてきている。
テッレ・ディ・コセンツァの代表的なワイン
・ヴィナ・フィエゴ・ロッソ・ドニーチ/カンティーネ・スパダフォラ
・ドナ・フィロメナ・ビアンコ・テッレ・ディ・コセンツァ/マッセリア・ファルヴォ