フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノワインの特徴とは

   

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノの気候・風土

カンパーニャ州アヴェッリーノ県(Avellino)は、州都ナポリから東におよそ45kmに位置するワインの生産地。

Gonfalone di Avellino

この地は、山岳や丘陵、平地、河川などが入り組む複雑な地形で風通しがよく、日照量の長い独特のミクロクリマ(局所的な気候)に加え、古くからの堆積層にヴェスヴィオ火山の火山灰や凝灰岩、粘土、砂が混じる、ミネラル豊富で肥沃(ひよく)な土壌。さらに内陸の山岳地帯で昼夜の寒暖差が大きい等、ワインづくりに適した環境が整う。

栽培されているぶどうは、ファランギーナ種、グレコ種、フィアーノ種、アリアニコ種といった土着品種が大半を占めている。

sta maturando

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノのワインの特徴

この地のワインで有名なのが、フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ。南イタリアでもっとも古くから栽培される品種の1つである白ぶどう種のフィアーノを材料とした辛口の白ワインだ。1978年にカンパーニャをリードするワインとしてD.O.C.の指定を受け、さらに2003年にはD.O.C.G.への昇格を果たしている。

Fiano di Avellino "Taurasi" DOCG 2007

色は、やや濃いめのイエローがかった麦わら色。オレンジやミモザといった果実と花の香りに、ほのかにアーモンドのアロマも漂わせる。濃厚でパワフルだが単調ではなく、ミネラルとのバランスがとれた、コクのある複雑で緻密な味わいが特徴となっている。

一押しのワイナリー/当たり年

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ(Fiano di Avellino)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、マストロベラルディーノ(Mastroberardino)、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ(Feudi di San Gregorio)、アントニオ・カッジャーノ(Antonio Caggiano)、グイド・マルセッラ(Guido Marsella)、ヴィノジア(Vinosia)、ディメオ(Di Meo)、カンティーナ・モロニア(Cantina Moronia)、チロ・ピカリエッロ(Ciro Picariello)などが挙げられる。

カンパーニャ州のワインは2011年、2009年、2007年、2006年、2005年、2004年、2003年、2000年、1999年、1998年の出来が良いと評価されている。フィアーノ・ディ・アヴェッリーノワインは、大抵は2000~3000円台と比較的リーズナブルな価格・値段で流通している。

エピソード

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノの歴史は非常に長く、古代ローマ時代から銘酒として知られていた。

材料となるフィアーノ種の花には、その甘い香りにさそわれてミツバチがたくさん集まることから、このフィアーノ・ディ・アヴェッリーノは、古くはアピアニス(ラテン語で「ミツバチに愛された」の意)と呼ばれていた。このアピアニスの呼称は、現在も原産地呼称に併記することが認められている。

I need to drink more Fiano di Avellino. You probably do too.

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノの代表的なワイン

マストロベラルディーノ フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ レ・グラーデ

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