コッリョの気候・風土
コッリョはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にあるワイン生産地。のスロヴェニアとの国境にほど近い。
コッリョは丘陵地帯であり、小高い丘がいくつも連なる地形だ。ぶどうの栽培は主にこの丘陵地帯で行われている。夏場は空気が乾燥し、冬場の寒さは厳しい。トリエステ湾からは1年を通じて強い海風が吹き付けてくる。
この地域は4世紀に起こったアドリア海の変動によって浸食されたアルプス山脈の石灰質が堆積してできている。土壌は多様な鉱物質で、ミネラルを豊富に含むため、優れたぶどうが育つ。
コッリョのワインの特徴
コッリョのワインづくりに使われているのは、白ぶどう種のマルヴァージア、アロマティコ、レナーノ、赤ぶどう種のカベルネ、メルロー、レフォスコなどが主である。
コッリョでつくられる白ワインは国内でも評価が高い。シナモンやアーモンドを思わせる香りで、味わいはフルーティ。美しい黄金色で、強めの酸味がよいアクセントになっている。複雑でありながら、キレのいい辛口で多くのワイン通を魅了する。
赤ワインはとてもバランスが良く、酸味、アルコール、タンニンが絶妙なハーモニーを生む。その味わいはとても上品で、さわやかなベリーの香りが印象的。マイルドな味わいで、舌触りはなめらかで、ぶどうの風味がダイレクトに伝わる。
エピソード
コッリョで栽培されているぶどうにピコリット種というものがある。このぶどうは、古代ローマ時代から栽培されていたとされるもので、非常に長い歴史を持つ。
歴代のローマ法王やロシア皇帝も、このピコリット種からつくられたワインを愛飲していたという。ピコリット種からつくられるワインは甘口の白で、ハチミツの香りのする豊かな風味が特徴。
コッリョの代表的なワイン
コッリオ/ソーヴィニヨン/ロンコ・ブランキス
コッリオ/フリウラーノ/ロンコ・ブランキス
コッリオ/ピノ・グリージョ/ロンコ・ブランキス
カベルネ・フラン・コッリオ/コンティ・フォルメンティーニ
シャルドネ・コッリオ/コンティ・フォルメンティーニ
“カリーゴ”ソーヴィニョン・コッリオ/コンティ・フォルメンティーニ
“フルラナ”フリウラーノ・コッリオ/コンティ・フォルメンティーニ
“カリーゴ”ソーヴィニョン・コッリオ/コンティ・フォルメンティーニ
ピノ・グリージオ・コッリオ/コンティ・フォルメンティーニ