フリウリ・アンニアの気候・風土
フリウリ・アンニアは、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のウディネ県にあるワイン生産地。アドリア海に近いこの地域は、ラグーンと呼ばれる特殊な地形となっている。
ぶどうの栽培は主に低地の平野部で行われている。土壌は砂や粘土質で塩分とミネラルが豊富に含まれている。こうした土で栽培されるぶどうは、香り豊かなものとなる。
アドリア海に近い海洋性気候で、昼夜の温度変化は少ない。降水量が多く、冬でも湿度が保たれる。海からの風が温暖な気候を形成しており、良質なぶどうが育つ。
フリウリ・アンニアのワインの特徴
フリウリ・アンニアでつくられるワインに使用されるのは、白ぶどう品種のトカイ・フリウラーノ、トラミネール・アロマティコ、赤ぶどう品種のメルロー、カベルネ・ソーヴィニョンなど。
白ワインは麦わら色で、フルーティな香りが特徴。しっかりとした酸味がよいアクセントになっていて、魚料理によく合う。
赤ワインはルビーのような色合いで、スパイシーな香りが特徴。口当たりは重厚でチーズとの相性が良い。
エピソード
フリウリ・アンニアは、古代ローマ帝国時代に建設されたアンニア街道が通る歴史的な街でもある。近年の調査により、その時代からフリウリ・アンニアではぶどうの栽培が行われていたことがわかっている。
“Altino scavi” by Cervellin at it.wikipedia. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
フリウリ・アンニアの代表的なワイン
フリウリ・アンニア/カベルネ・フラン
フリウリ・アンニア/ソーヴィニョン
フリウリ・アンニア/メルロー
フリウリ・アンニア/ ヴェルドゥッツォ・ フリウラーノ
フリウリ・アンニア/フリウラーノ