ロッソ・ピチェーノ

アスコリ・ピチェーノ(ロッソ・ピチェーノ)ワインの特徴とは

   

アスコリ・ピチェーノ(ロッソ・ピチェーノ)の気候・風土

アスコリ・ピチェーノは、イタリア中部にあるマルケ州の南端に位置するアスコリ・ピチェーノ県の県都だ。

コーネロやラクリマ・ディ・モッロ・ダルバといった一部の地域を除いたアスコリ・ピチェーノ県や、マチュラータ、アンコーナといった県は、DOCワイン「ロッソ・ピチェーノ」の産地とされ、栽培に適した丘陵地帯でぶどうが栽培されている。

中でも、アスコリ・ピチェーノとアドリア海沿いのサン・ベネデット・デル・トロントの間では、特別な微気候と土壌を備え、より上質とされる「ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ」として認定されたDOCワインもつくられている。

東にアドリア海、西にアペニン山脈に挟まれたこの地域は、昼と夜の寒暖差が大きく、海風や、山や谷からの微風が常に吹く微気候に恵まれている。

土壌は主に粘土質で、砂利、石灰質を含んでおり、ぶどう栽培に適した環境にある。

アスコリ・ピチェーノ(ロッソ・ピチェーノ)のワインの特徴

ロッソ・ピチェーノは、モンテプルチャーノまたはサンジョヴェーゼ種を主体としてつくられる辛口の赤ワイン。なお、サンジョヴェーゼ種を主体として85%以上含んでいるものは、「ロッソ・ピチェーノ サンジョヴェーゼ」と呼ばれている。

同じモンテプルチャーノ種を使ったワインに「コーネロ」があるが、コーネロとはモンテプルチャーノが使われる割合が異なっている。

ガーネットを帯びたルビーレッドの色調で、スミレやチェリーの香りを含む。しっかりとした果実味があり、タンニンとうまくバランスがとれている。ミートソースなどのトマトソースのパスタ、肉料理などとの相性が良い。

Pilastri Rosso Piceno 2009

エピソード

アスコリ・ピチェーノでつくられる赤ワインは、古い歴史を持っている。カルタゴの将軍ハンニバルがローマへ向かう際、兵士たちの馬を元気付けるために、当地の赤ワインを使って馬体をマッサージしたといわれている。

DOC法が制定されて間もない、1968年にDOCワインとして登録されている。

Rosso Piceno

アスコリ・ピチェーノ(ロッソ・ピチェーノ)の代表的なワイン

ロッソ・ピチェーノ/ヴェレノージ
ディ・ジーノ ロッソ・ピチェーノ/サン・ロレンツォ
ロッソ・ピチェーノ/ヴィッラ・ブッチ
イル・マスキオ・ダ・モンテ ロッソ・ピチェーノ/アツェンダ サンタ・バルバラ
ロッソ・ピチェーノ/ジオス
ロッソ・ピチェーノ/ヴェレノージ・エルコレ
ロッソ ピチェーノ スペリオーレ イル ブレッチャローロ/ヴェレノージ
ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ/サラディーニ・ピラストリ
ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ ロッジョ・デル・フィラーレ/ヴェレノージ・エルコレ

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