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セッラペトローナ(ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ)の気候・風土
セッラペトローナは、イタリア中部にあるマルケ州の中でも中央部に位置する、マチェラータ県にある。
この地区を中心として、ベルフォルテ・デル・キエンティや、サン・セヴェリーノ・マルケの一部を含む地域で、「ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ」と呼ばれるワインがつくられている。
州の中でも内陸の山間部にあたり、アペニン山脈でも標高が低い700mまでを超えない位置にぶどう畑が広がっている。
地中海気候と大陸性気候の両方の特性がある。冬は寒さが厳しいが、夏は暖かく日照が良い。土壌は、石灰石を豊富に含む石灰質・粘土質で、ぶどうの栽培に適している。
セッラペトローナ(ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ)のワインの特徴
セッラペトローナでは、主に土着品種であるヴェルナッチャ・ネーラを85%以上使用した赤のスプマンテ(発泡ワイン)がつくられる。
スプマンテには、辛口と甘口の2種類があり、前者は「セッコ」、後者は「ドルチェ」と呼ばれている。少なくとも40%以上のぶどうを乾燥し糖度を高めてつくられ、1L当たりの残糖は22g以上とされる。
色調は、濃く深いルビーレッド。花束の香りを含んだ、熟した果実の豊かなアロマは長い余韻が残る。
セッコは、ドライで余韻がすっきりとしているが、その中にもほんのりとした甘さが感じられる。食前酒、またはチーズやサラミ、パスタなどと合わせて楽しむことができる。
ドルチェは、ボディは軽く、凝縮した甘みの余韻が残る。焼き菓子などのスイーツと相性が良い。また、後味にわずかな苦味があり、サラミやチーズなどと合わせることができる。
エピソード
セッラペトローナは、イタリアでも最も小さいワイン産地とされており、生産量が少ないことから、広く知られてはいなかった。
2004年にDOCGに認定されたが、イタリア国内でも一部の地域でしか流通しておらず、めったに手にすることができない貴重なワインとされている。
セッラペトローナ(ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ)の代表的なワイン
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ セッコ/セルボーニ
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ ドルチェ/セルボーニ
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ セッコ/アルベルト・クアックアリーニ
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ ドルチェ/アルベルト・クアックアリーニ
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ/アルベルト・クアックアリーニ