ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ/ドリアーニ

ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ/ドリアーニワインの特徴とは

   

ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ/ドリアーニの気候・風土

ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレがつくられるドリアーニ地区は、ピエモンテ州南部に位置する。ネッビオーロ種とそれからつくられるワインで有名なバローロのさらに南だ。

アルプス山脈とリグリア海に囲まれ、粘着性のある石灰質の土壌でぶどう栽培に適している。

人口5000人に満たないドリアーニ村でつくられているぶどうは、「ドルチェット」という香りの強い品種。それを使ってつくられるワイン、「ドルチェット・ディ・ドリアーニ(Dolcetto di Dogliani)」はDOCとして認可を受けていたが、2011年に「ドリアーニ」と短縮されてDOCGへ昇格した。その中でもいくつかの規定をクリアした上質なワインのラベルには「ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ」と表記されて販売される。

Tempo di vendemmia

ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ/ドリアーニのワインの特徴

他の地域のドルチェット種に比べ、ドリアーニでは長期熟成のものが多く、やや甘く重厚で香り高い味わいに育つ。

アルコール度数も高めでタンニンも豊富に含まれているため、クセのある肉料理や脂肪分の多い料理に大変良く合う。

濃いガーネット色にバニラ、ナッツなどの濃厚で甘い香りが漂い、バラの花のような華やかな香りを楽しむことができる。口に含むともったりとしたまろやかさを感じられ、寝かせる楽しみもあるワインである。

Einaudi - 1 down, 2 more to go

一押しのワイナリー/当たり年

ドルチェット・ディ・ドリアーニ(Dolcetto di Dogliani)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、パパチェルソ(Papa Celso)、ルイジ・エイナウディ(Luigi Einaudi)、ペッケニーノ(Pecchenino)、サン・フェレオーロ(San Fereolo)、チェッラーリオ(Cellario)などが挙げられる。

ピエモンテ州のワインは2008年、2007年、2006年、2005年、2001年、2000年、1999年、1998年、1997年、1996年の出来が良いと評価される。ドルチェット・ディ・ドリアーニは2000~5000円ほどの価格・値段で流通している。

エピソード

ドリアーニでも栽培されているドルチェット種は、イタリア語で甘みを意味する「ドルチェ」に由来している。だからといってドリアーニのワインは甘みが強いというわけではなく、少し甘さを強めに感じる程度だ。

にもかかわらず「ドルチェット」と呼ばれるのは、「ワインに加工する前の生のぶどうに強い甘みがある」という説と、「近隣で栽培されている味の強いネッビオーロ種に比べると甘みがあるから」という説がある。

いずれにしても果実の華やかな香りと少しの甘みは、「ドルチェット」の名にふさわしい女性を思わせる味わいだ。

Dolcetto di Dogliani Costa Prà 1996

ドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ/ドリアーニの代表的なワイン

ドルチェット・ディ・ドリアーニ・パパチェルソ
ドリアーニ、ポデリ・ルイジ・エイナウディ
ジッラルディ ドリアーニ クルサレット
ペッケリーノ ドリアーニ シリディエルム
ドリアーニ ブリッコボッティ

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