ヴァッレ・ヴェノスタ

ヴァッレ・ヴェノスタワインの特徴とは

   

ヴァッレ・ヴェノスタの気候・風土

ヴァッレ・ヴェノスタはイタリア北東部、トレンティーノアルト・アディジェ州にあるワイン生産地だ。ボルツァーノ県西部に位置し、オーストリアとスイスの国境に面する。また、ドイツ語では スッドティロル・ヴィンシュガウとも言われる。

渓谷の急斜面にぶどう畑が広がっており、斜面にあるため水はけがよい。

栽培されるぶどうはシャルドネ、ピノ・ビアンコといったイタリア品種から、ケルナー
リースリング、ミュラーシュガウなどのドイツ品種、この地方特有のスキャーヴァなどだが、メインとなるのは白ワインの原料となるぶどうだ。

ヴァッレ・ヴェノスタのワインの特徴

ヴァッレ・ヴェノスタにおける代表的なワインは辛口の白となっている。ここでつくられる白ワインは、単一品種のぶどうを85%以上使用するよう定められている。

やや緑色を帯びた透明感のある黄色に、アロマは白や黄色の小さな花・アプリコットなどを思わせる。熟した果実味とほどよい味のある、重厚ながらもバランスの取れた味わいのワインとなっている。

エピソード

ヴァッレ・ヴェノスタのあるアルト・アディジェは、かつてオーストリア領だったこともあり、オーストリアとの関連が非常に深い土地柄で知られる。

イタリア統治となったのは第1次世界大戦後の1918年からのことで、言語についてもイタリア語でなくドイツ語が用いられている地域がほとんどだ。生産者にもその影響が現れている。

またドイツ語読みのスッドティロルとは「南チロル」という意味で、現在のオーストリア・チロル州との関連が深いことをうかがわせる。(隣接する地域は北チロルと東チロルと呼ばれる)

ヴェノスタ渓谷周辺はワイン以外にもリンゴの産地としてよく知られている。イタリアのスーパーで売られているリンゴのほとんどがヴェノスタ産だともいわれる。

ヴァッレ・ヴェノスタの代表的なワイン

ヴァッレ・ヴェノスタ ソーヴィニヨン / ファルケンシュタイン

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