テロルデコ・ロタリアーノ

テロルデゴ・ロタリアーノワインの特徴とは

   

テロルデゴ・ロタリアーノの気候・風土

テロルデゴ・ロタリアーノは、イタリア北東部、トレンティーノ=アルト・アディジェ州にあるD.O.C指定のワイン生産地だ。生産地の名前にもあるテロルデゴは黒ぶどうの土着品種のひとつで、このぶどうによってつくられるワインがD.O.Cに該当する。

山地のため冷涼な気候が多い中、ぶどう畑のあるカンポ・ロタリアーノは夏には高い気温と日光に恵まれ、ぶどうに芳醇な味わいを与える。ぶどう畑は渓谷の斜面に広がっているが、こうした水はけのよい土壌も、テロルデゴの栽培に一役買っている。

テロルデゴ・ロタリアーノのワインの特徴

テロルデゴによってつくられる赤ワインは、スミレや熟した果実などに混じって胡椒などのスパイスを感じさせる独特のアロマを持つ。個性的な果実味と穏やかなタンニンが続き、余韻の中にかすかに苦味を持つワインとなっている。

24ヶ月の熟成によるリゼルヴァワインは、その熟成期間に比例して重厚な味わいをもつフルボディワインとなっている。熟した果実や、樽熟成特有のバニラやオーク、スモークなどのアロマに、なめらかな舌触りとタンニン、深みのあるコクが楽しめるワインだ。肉料理のグリルやチーズなどにもよくあう。16~18度でのサーヴがおすすめ。

エピソード

テロルデゴは、現在ではアディジェ渓谷近くのカンポ・ロタリアーノ平野付近のみで栽培されている。トレンティーノ州はおろか、イタリア国内でもこのぶどうを栽培しているのはここだけで、たいへん珍しい品種だ。

2000m級の標高の山々に囲まれたカンポ・ロタリアーノ特有のテロワールによって、独特の味わいが育まれた。

テロルデゴ種は、ヴェローナ州ガルダ湖近辺から伝来したものと伝えられている。遺伝子的にはマルツェミーノやラグレインなどの東方伝来種に近い。これらの黒ぶどうからつくられたワインは、色が濃く香りの高いものとなる。

テロルデゴ・ロタリアーノの代表的なワイン

テロルデゴ・ロタリアーノ / フォラドリ
カステル・フィルミャン テロルデゴ・ロタリアーノ リゼルヴァ / メッツァコロナ
テロルデゴ・ロタリアーノ / クレスラエ

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