アルヴィエ

アルヴィエワインの特徴とは

   

アルヴィエの気候・風土

アルヴィエはイタリア最北地域・ヴァッレ・ダオスタ州にある。ヴァッレ・ダオスタとは「アオスタの渓谷」という意味。その名のとおり、渓谷の中にある村が点在し、実際に傾斜も非常に多い。主に渓谷の一部を切り取った棚式でぶどうが栽培されている。

ぶどう樹は石の柱によって支えられ、畑というよりも果樹園といった方がイメージに合いそうな光景が広がっている。真偽がはっきりしないものの、石には「太陽の光や熱を集める役割がある」とされ、厳しい気候のアルヴィエ地域の伝統的な栽培方法となっている。

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By Elena TartaglioneOwn work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=21789313

山岳地帯にあるため冬は寒さが厳しく、夏は比較的涼しい気候だ。特に冬にはウインタースポーツを楽しむ人々が国内国外問わず集まり、にぎわいを見せている。また、西のフランスとの国境エリアには欧州一の山岳・モンブラン(4810m)がそびえる。

栽培されているぶどうは、主にピアモンテ系とフランス系の品種。土着品種も見られ、個性的な味わいを醸し出す。非常にシビアな気候で育まれたぶどうは果実味が凝縮されていると評価が高い。

アルヴィエのワインの特徴

製造されているワインは赤・白・ロゼ。その中でも赤が有名で、プティ・ルージュ種を使用したものが主体となっている。白はブラン・ドゥ・モルジェ種が主体だ。

どのワインも果実味をしっかりと感じられるのが特徴。非常に軽い飲み口でありながらも上質なアロマが口の中に広がる。上品で優しいテイストは花の香りに例えられることも多い。男性よりも女性に人気が高いというのもうなずけるテイストである。

Carema and its vineyards at the doors of the Aosta Valley

エピソード

国境付近といった土地柄、ラベルにはイタリア語とフランス語が併用。そして、製造されたワインが地域から外に出ないのが特徴だ。

急勾配の畑で栽培されるブドウはどうしても収穫量が少ない。さらに生産された半分以上は地元で消費されている。そのため、アルヴィエ周辺を訪れなければ味わえない幻のワインもあるそうだ。

アルヴィエの代表的なワイン

アンフェール・ダルヴィエ

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