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モンテッロ/モンテッロ・エ・コッリ・アソラーニの気候・風土
モンテッロはイタリア・ヴェネト州のワイン生産地だ。赤ワインを指しモンテッロ・ロッソと呼ばれることもある。かつてはモンテッロ・エ・コッリ・アソラーニはD.O.Cに含まれていたが、品質を認められる形でD.O.C.Gに2011年10月に昇格した。
ぶどう畑はモンテッロの丘の急斜面に沿って展開されており、土壌は酸性の粘土質。気候は乾燥しており雨量が少なく、冬季の冷え込みが比較的厳しい。
品質の維持と環境的要因のため、ここで栽培されるぶどうはhaあたり3500株、重量にして10tを超えないようにされている。
モンテッロ/モンテッロ・エ・コッリ・アソラーニのワインの特徴
モンテッロ・エ・コッリ・アソラーニで人気があるのは、カベルネ・ソーヴィニヨン種からつくられたもの。スミレやチェリーなどの赤い果実を思わせるアロマに、辛口ながら果実味とタンニンのバランスの取れた味わいのワインだ。
かつてD.O.Cであったころはカベルネ・ソーヴィニヨン種100%のワインがあったが、D.O.C.G昇格に伴う規定により現在はカベルネ・ソーヴィニヨン種が40~70%、メルローまたはカベルネ・フラン種が30~60%と定められている。
また熟成期間も厳密に定められており、木樽熟成と瓶内熟成がそれぞれ9ヶ月以上と6ヶ月以上、合計18ヶ月以上の熟成期間を要する。スペリオーレタイプのワインはさらに長い、24ヶ月以上の熟成が必要とされている。
エピソード
イタリアに人類が居住していた歴史は古いが、このモンテッロの地も例外ではなく、たいへん古い歴史がある。正確な制作年代は不明だが、先史時代の青銅斧が発掘されたこともある。モンテッロの丘でも中石器時代の石器が発掘された。
中世から残る修道院・寺院も多い。
モンテッロ/モンテッロ・エ・コッリ・アソラーニの代表的なワイン
カベルネ・ソーヴィニヨン・ディ・モンテッロ・エ・コッリ・アゾラーニ / コンテ・ロレダン・ガスパリーニ