メルシャン株式会社のブランドのひとつ、シャトー・メルシャンの「シャトー・メルシャン大森リースリング」および「日本の地ワイン大森リースリング」は、横手市大森地域で栽培されたリースリングを100％使用して造られている。
大森町では1982年よりメルシャンとリースリングの契約栽培を開始した。大森町は冷涼でリースリング品種の栽培に適した産地である。秋田県南部に位置する標高約120mの丘陵地で、畑は日当たりの良い傾斜地に点在し、水はけも良く、心地よい酸味を持つブドウが収穫される。フレッシュで引き締まった酸味と、ほんのりと心地よい甘みのある味わいが特徴的である。
大森地区は秋雨が多く、ブドウが熟す前に収穫をしなければならない土地柄から、満足できるブドウの収穫がなかなかできず、シャトー・メルシャンシリーズの発売には長らく至らなかった。しかし、収量制限地区の設定や、雨による病害の被害を最小限に抑えるため、ブドウに笠かけを行うなどの対策を取ることで品質も徐々に向上した結果、「シャトー・メルシャン大森リースリング」が誕生した。また横手市大森地区には、「大森ワイン倶楽部」という地元生産者を支援する組織が存在。地域ぐるみでブドウ栽培を盛り上げている。
