宮崎県都農町の気候・風土
都農町は宮崎県の中部、児湯郡に属する。東に日向灘、西に尾鈴の山並みを望む平坦地が広がっている。
温暖で日照時間が長く、積雪はほとんどない。特産品としてナシ、トマト、ふぐ、うになどが挙げられ、都農町で作られる都農ワインもその一つに数えられる。
雨の多い宮崎において、ぶどう栽培は容易ではないが、防風林やビニールトンネルなどを駆使し、都農の風土を閉じ込めたぶどうを作っている。
宮崎県都農町のワインの特徴
都農町では、従来より主力商品であるキャンベルアーリーのほか、マスカット・ベーリーAやデラウェアなど栽培してきた。
平成元年に都農ワインが設立され、ワイン専用品種のシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーも作り始めた。
都農産にぶどうを100%使用した都農の風土を感じられるワインをテーマに醸造しており、作り出されたワインは、国内コンクールのみならず、世界での注目を集めるまでになっている。
代表的な生産者
都農市でぶどう栽培が始まったのは昭和28年のこと。5年後には巨峰のクオリティが話題を呼び、ぶどう農家も増えたという。当時から収穫されたぶどうをワインに仕込む試作は行われていたが、本格的になったのは1996年に都農ワインが設立されてからだ。
決してぶどう栽培に適した土地とは言えない宮崎でも「世界レベルのワインを作りたい」という熱い思いを込め、ワインを醸造している。
1000~3000円台の、手頃な価格・値段で購入可能だ。
エピソード
ヨーロッパでのぶどう栽培は垣根式が一般的だ。都農ワインも設立当初は垣根式でのぶどう栽培を行っていたが、風通しが悪く、シャルドネから徐々に平棚栽培に変更した。現在はすべてのぶどうを平棚で作っている。
また、当ワイナリーは農薬や化学肥料に頼らずにぶどうを作っている。気候的/土壌的条件を不利ととらえず、そのなかで最善の結果を求めるワインづくりと言えよう。
宮崎県都農町の代表的なワイン
・キャンベルアーリーロゼ/都農ワイン
・マスカットベリーA エステート/都農ワイン
・シラー プライベートリザーブ/都農ワイン
・シャルドネ アンフィルタード/都農ワイン