大阪府柏原市の気候・風土
柏原市は大阪府中河内地域に位置し、八尾市、藤井寺市、羽曳野市などに隣接する。当地域は古墳などの古代史跡が多いことで知られる。
また、ぶどうの栽培は明治時代から始まっており、ワインの醸造は大正時代から行われている。
瀬戸内海式気候に属し、年間を通して温暖だ。同地域は山に囲まれ風が遮られ、降雨が少ない。
大阪府柏原市のワインの特徴
柏原村でつくられるワインには、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ブラッククイーン、デラウェア、甲州、シャルドネ、マスカット・ベーリーAなどのぶどう品種が用いられている。
この地域のワインは、新酒、プレミアムワイン、河内ワイン、氷結ワイン、ジャパニーズグラッパなど、さまざまなラインアップに分けられる。
大阪の味・たこ焼きに合うスパークリングワイン「たこシャン」は人気商品の1つだ。
代表的な生産者
西日本で最も古いワイン醸造会社・カタシモワイナリー。創業者の高井作次郎がワインの醸造に成功したのは大正3年のことだ。
1983年よりヨーロッパ系のぶどう品種栽培を開始し、1994年より自社農園の減農薬栽培を開始するなど、一歩先をいったワイン醸造を実践している。
同社のワインは1000~2000円台というリーズナブルな価格・値段のものが多い。
柏原市内にはその他に、比賣比古ワイナリーという小さなワイナリーがある。
エピソード
大阪府は昭和初期にはぶどうの一大産地であったが、その栽培面積は山梨県を抜いていたとの資料もあるほどだ。
カタシモワイナリーは、当時から栽培している甲州種を引き継いでワイン作りをしており、最も古いものは樹齢が100年を超えている。
大阪府柏原市の代表的なワイン
・新酒 無添加デラウェア/カタシモワイナリー
・新酒 無添加マスカットベリーA/カタシモワイナリー
・たこシャン/カタシモワイナリー
・合名山 メルロ/カタシモワイナリー
・ジャパニーズ・グラッパ/カタシモワイナリー
・河内葡萄酒 マスカットベリーA/カタシモワイナリー