フルーツの産地として有名な山形県では、11のワイナリーで風土と個性を生かしたワイン作りが行われている。優れた品質はワイン通の間でも高い評価を得ており、ワインの日本三大産地に数えられている。
山形県は、ぶどうの一大産地であると同時に、山梨県、長野県に次ぐ全国有数のワイン産地でもある。日本初のワイン製造が行われた明治初期から山形県においてもワイン醸造が始まり、以来、県内11社のワイナリーでは地場産ブドウにこだわった個性あるワインが生まれている。
中でもよく知られるワイナリーは、西村山郡朝日町の朝日町ワイン、東置賜郡高畠町の高畠ワイン、天童市の天童ワインである。
また、南陽市にはワイナリーが多く、大浦ぶどう酒、酒井ワイナリー、佐藤ぶどう酒、須藤ぶどう酒工場がある。
他には上山市のタケダワイナリー、西川町の月山トラヤワイナリー、米沢市の浜田株式会社、鶴岡市越中山の庄内たがわ農協月山ワイン山ぶどう研究所などがある。
山形県では、県内産のブドウ100%で造られ、品質基準審査に合格した優良ワインを「山形県産認証ワイン」として認証している。
「山形県産認証ワイン」は、山形県産ブドウ100%で造られ、第三者も含めた約25名から構成される山形県産ワイン認証委員会の品質基準審査に合格した優良県産ワインである。消費者に分かりやすく情報を提供すると共に、山形県産ワインの品質等の向上を図り、山形県産ワインの優良産地形成を目指すものである。