ビオ・ビオ・バレー

ビオビオ・バレーワインの特徴とは

   

ビオビオ・バレーの気候・風土

ビオビオ・バレーはチリ・サンティアゴから車で5時間ほどの場所に位置し、ボルドーメドック地方とよく似た気候条件を持つ。

チリの他の地域よりも多くの雨・風などの気候変動があり、全体的に寒冷な気候。セントラル・バレーよりも1カ月ほど遅れてぶどうを収穫する地域だ。

冬から夏への気候変化は、特に白ぶどうの味により複雑な香りを与える。豊富な地下水と、夕方から夜間にかけて発生する霧の存在が、魅力的なぶどうを栽培するのに良い影響を与えている。

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ビオビオ・バレーのワインの特徴

ビオビオ・バレーではパイスやマスカット・オブ・アレキサンドリアの生産が多く、長らく大衆ワインを生産してきた。しかし、他の南部の生産地と同様に、優良なぶどう品種への植え替えが進められている。

植え替える品種としてはカベルネ・ソーヴィニヨンメルローが多いが、近年では冷涼な気候を生かして北フランスドイツで使われるリースリングゲヴュルツトラミネール、またヴィオニエといった品種の生産を試みる生産者が増え、良い結果を出している。

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代表的な生産者

ビオビオ・バレーの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、アグスティノス、カナータ、ヴェランダ、コノ・スル、サンタ・アリシア、ボデガ・ヴォルカネス・デ・チリ、ポルタ、エミリアーナ、などが挙げられる。またこの地域で生産されるワインは、リーズナブルな価格・値段のものがほとんどだ。

エピソード

ビオビオ・バレーの緯度は、北半球だとスペイン南部や米国のモンタレーに近い。そうした産地も、やはり良質のワイン産地として知られている。

ビオビオ・バレーの生産地はほとんど海抜50~200mの間に位置する。一方で、ビオビオ・バレーから1500km北にいったところにあるアルゼンチンのワイン産地では、はるかに高地である山岳地帯で白ワイン用ぶどうの栽培に成功しているため、高度とぶどうの関係性はその地によってさまざまだと言える。

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ビオビオ・バレーの代表的なワイン

ピノ・ノワール/ヴェランダ
・スパークリング・ブリュット/コノ・スル
・ピノ・ノワール・レゼルヴァ/アグスティノス
・テクトニア・ピノ・ノワール/ボデガ・ヴォルカネス・デ・チリ
・レゼルヴァ・シャルドネ/ポルタ
・エコ・バランス・ソーヴィニヨン・ブラン/エミリアーナ

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