INDEX
アラバコ・チャコリナ ― チャコリ・デ・アラバの気候・風土
アラバコ・チャコリナ―チャコリ・デ・アラバは、スペイン北部バスク州アラバ県にあるワイン生産地。
バスク州は、スペインとフランスの国境にあるピレネー山脈の西側、カンタブリア海のビスケー湾に面している。同州では、アラバコ・チャコリナーチャコリ・デ・アラバを含む3地域が原産地呼称D.O.に認定されている。海沿いの東側にチャコリ・デ・ゲタリアD.O.(ギブスコア)、東側にチャコリ・デ・ビスカイアD.O.(ビスカイア)、内陸にアラバがある。
海岸に近い地域は海風の影響を受けるため、気温差の少ない海洋性気候。アラバがある内陸部は、乾燥した南風が吹き込み、寒暖の差が激しい。
降水量は、海沿いと比べると若干少ない。海沿いでは、年間900?1500mmにのぼり、スペイン国内では降雨量の多い地域となっている。土壌は、主に粘土質や石灰質から成る。
アラバコ・チャコリナ ― チャコリ・デ・アラバのワインの特徴
アラバコ・チャコリナーチャコリ・デ・アラバはバスク州の中で一番新しいD.O.。2002年に原産地呼称D.O.に認定された。同州の他のD.O.と比べ、畑面積、生産量ともに少ないが、今後が期待される地域。
バスクでつくられるワインは、チャコリと呼ばれ、発泡性のあるものが多い。白ワインが中心で、収穫後1年ほどで消費される若飲みタイプ。
その中で、アラバコ・チャコリナーチャコリ・デ・アラバは、熟成も考慮したワインのため、発泡性が少なくコクがあるのが特徴。また、チャコリ特有の酸味とミネラル感もしっかりとしている。アルコール度数は低めで8?12度。ぶどうは、主にオンダラビ・スリ種を使用している。
エピソード
バスク地方は、バスク民族が古くから暮らしていて、独自の文化と言語を持つ。現在、バスク地方は、スペインとフランスの2か国にまたがっている。美食の地としても有名で、魚介類が豊富。このため、バスク地方でつくられるチャコリは、シーフード用のワインとして世界的にも定評がある。
アラバコ・チャコリナ ― チャコリ・デ・アラバの代表的なワイン
チャコリ・チャルマン/アラバコ・チャコリーナ
ゴラビエ/アラバコ・チャコリーナ
ベルデュイ/アラバコ・チャコリーナ
エウケニ・チャコリ/アルトマーニャ・チャコリーナ