リベラ・デル・フーカルの気候・風土
リベラ・デル・フーカルはカスティージャ・ラ・マンチャのDO。かつてはDOラ・マンチャの一部であったが、2003年に独立したDOとなった。
山麓の傾斜地にぶどう畑があり、海抜は750mを超え、ぶどう畑の周りには、オリーブの木や果樹園が広がる。土壌は水はけが良く、ぶどうや果樹の栽培に適していると言える。
大陸性気候と地中海性気候の両方の影響を受け、夏場の寒暖差が激しい。その気候はラ・マンチャの大部分とは異なり、ぶどうが特に良質に熟することから独立したDO呼称が認められた。
リベラ・デル・フーカルのワインの特徴
リベラ・デル・フーカルで生産されるワインは、赤ワインがほとんどだ。センシベルが主に栽培され、高品質でエレガントな味わいを持つワインに仕上がる。
また、土着品種であるボバルも多く栽培される。その他、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シラーの使用が認められている。
白ワインについては、ソーヴィニヨン・ブラン、モスカテルを使用することができる。
代表的な生産者/当たり年
リベラ・デル・フーカルの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、ボデガ・ラ・マグダレーナ、ヴェガ・モラゴナ、ボデガス・イリャーナ、エルヴィ・ワインズ、カサ・グアルダなどが挙げられる。
リベラ・デル・フーカルのワインは当たり年で評されることはあまりない。リベラ・デル・フーカルで生産されるワインは、1000~3000円台くらいの価格・値段のものがほとんどだ。
エピソード
リベラ・デル・フーカルのワインは、クリアンサを名乗るにはオーク樽(アメリカンまたはフレンチ)で6カ月以上、リリース前に2年間の熟成を重ねなければいけない。
ヴィノス・トラディシオン・フーカルはフーカルの伝統的ワインという意味だが、こちらは4カ月の樽熟成によりバニラの風味が加わる。フーカルのワインは輸出が徐々に増えており、今後の展開が期待される。
リベラ・デル・フーカルの代表的なワイン
・テンプラニーリョ/ボデガ・ラ・マグデレーナ
・ラ・デュナ・シングル・ヴィンヤード・テンプラニーリョ/ヴェガ・モラゴナ
・カサ・デ・イリャーナ・セレッチョ/ボデガス・イリャーナ
・アダル/エルヴィ・ワインズ
・プラス・ウルトラ/カサ・グアルダ