ティエラ・デル・ビーノ・デ・サモラの気候・風土
ティエラ・デル・ビーノ・デ・サモラは、スペイン北西部・カスティーリャ・レオン州にあるワイン生産地だ。ドゥエロ川沿岸、DOトロの東に位置する。
土壌は水はけのよい堆積土壌で、砂質や石灰質で構成される。気候は大陸性気候で、夏季と冬季の寒暖差が激しい。年間の日照時間はかなり多く、2800時間にも達する。
ぶどう畑の標高は750m。カスティーリャ・レオン州のワイン生産地は、総じてぶどう畑の標高が高いという特徴がある。
白ぶどうではマルヴァジア、モスカテル・デ・グラノ・メヌード、ヴェルデホなど、黒ぶどうではテンプラニーリョやガルナチャなどが栽培されている。
ティエラ・デル・ビーノ・デ・サモラのワインの特徴
白・赤両方がDOに定められている。しかし現状では、テンプラニーリョ種による赤ワインが生産量のほぼ全てを占める。それもほとんどが有力なボデガ、ビーニャス・デル・セニによるものだ。
ビーニャス・デル・セニでは、隣接するDOトロや、名醸地として有名なDOリベラ・デル・ドゥエロのように、テンプラニーリョの古樹を使ったワインづくりも行っている。この土地独特の堆積土壌が、古樹の栽培に適している。
エピソード
産地名は、スペイン語で「サモーラのワインの台地」という意味。
DOに指定されたのは2008年10月。カスティーリャ・レオン州の生産地のなかではかなり新しい。しかし実は、同時期にアルランサ、ティエラ・デ・レオン、アリベスと、4つもの地域が同時にDO認定を受けている。
ただ、これらの産地はいずれも古くからワイン生産を行っていたため、このたび品質を認められてDOに昇格した、と言ったほうが正しい。
カスティーリャ・レオン州にはDOリベラ・デル・ドゥエロのように世界的な評価を受けている産地もある。この先、世界に名だたるワインを産み出す可能性も、大いにあるといえよう。
ティエラ・デル・ビーノ・デ・サモラの代表的なワイン
セニ / ボデガス・ビーニャス・デル・セニ
ヴィア・セニ / ボデガス・ビーニャス・デル・セニ
ベンタ・マサロン / ボデガス・ビーニャス・デル・セニ
ビリャーノ / ボデガス・ビーニャス・デル・セニ