ソモンターノ

ソモンターノワインの特徴とは

   

ソモンターノの気候・風土

ソモンターノは、スペイン北東部アラゴン州にあるワイン産地。DO(原産地呼称ワイン)に認定されている。ソモンターノは「山麓」という意味で、その名の通り州北部ピレネー山脈の麓に位置している。

ぶどう畑は、主にバルバストロの町付近に集中している。標高は平均650mと高く、花商岩の岩だらけの土地に段状の畑が広がっている。赤茶色で石灰質と粘土質の土壌は、炭カルシウムや鉄分を豊富に含む。

気候は大陸性で冬にはまとまった降雨量があるが、夏は気温が高く乾燥する。朝はピレネー山脈からの冷たい風が吹き、気温が上がる昼間には暖かい風がピレネー山脈に戻る。このため寒暖差が大きく、自然な換気ができる環境にある。病害や腐食なども起こらず、ぶどう栽培に恵まれた土地となっている。

ソモンターノのワインの特徴

ソモンターノでは、国際市場を意識した新しいスタイルのワインが盛んに開発されている。このため、テンプラニーリョ種、ガルナッチャ種、アルカニョン種などの在来品種だけでなく、カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、シャルドネ種、ゲヴュルツトラミネール種などの外来品種まで、多様な品種が栽培されている。

ワインは果実味やアルコール、酸味のバランスが取れた味わいで、外来品種からも高品質でリーズナブルなワインがつくられている。特に外来品種を使用したワインは、海外からも高い評価を受けている。

エピソード

ソモンターノは、紀元前200年頃からぶどう栽培が行われたといわれる古くからのワイン産地だが、DOに認定される1984年までは生産量が少なく知名度が低かった。

しかし、認定後はぶどう畑の気象分析やコンピュータによる品質管理といった近代的な設備の導入が進み、90年代にはスペインでも有数のワイン産地となった。

現在では、最新設備のあるスタイリッシュでモダンなワイナリーが多く存在し、注目を集めている。

ソモンターノの代表的なワイン

ホン・デ・ガト/バルディサベナ・ボデガス
ラウス・フロール・ド・シャルドネ/ラウス
ラウス・フロール・ド・ゲヴェルツトラミネール/ボデガス・ラウス
ティント/ビニャス・デル・ベロ
メルロー カベルネ クリアンサ/ボデガ ピリネオス
ピリネオス メサーチェ ホワイト/ボデガ ピリネオス
メルローカベルネ ロザート/ボデガ ピリネオス

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