クローンのぶどうの意味/解説
クローンのぶどうとは、種から育成せずに、ぶどうの樹の枝を接ぎ木するなどして栽培されたぶどうのこと。
ワイン用のぶどうは、品種改良によって優れた品種を生み出し、それを増やす工夫が日々なされており、クローンのぶどうはその試みの1つである。
クローンのぶどうは、親となるぶどうの樹と同じ遺伝子を持つ子孫なので、親のぶどうと同一の品質となる。
今日、あらゆるぶどう品種がクローンの対象となっているが、特に有名なのはフランス・ブルゴーニュ地方で多く栽培されているピノ・ノワールだ。
35種類以上のクローンが存在し、フランス政府によって認可されたものには番号が与えられている。
また、ピノ・ノワールは本拠地ブルゴーニュだけでなく、世界中のワイン産地でクローン研究が進められている。
特にアメリカ・カリフォルニア州ではピノ・ノワールのクローンに特化したワイナリーが表れるなど、流通の幅を広げている。