閉じたワインの意味/解説
閉じたワインとは、飲みごろを迎えるよりも前の時期にあり、本来持っているポンテンシャルを発揮できていない状態のワインを指す。
「閉じたワイン」という表現は、フランスのボルドー地方やブルゴーニュ地方などで造られる長期熟成型ワインが、本来の力を出しきれていない場合によく使われる。
一般的に閉じたワインは、酸味がきつく、香りが貧弱、渋みが突出しているなど飲みにくい状態のワインを指している。そのために、酸味や渋みをまろやかにし、本来持つ複雑な香りを出すための、ワインを開かせる作業が必要となってくる。デキャンタージュなどによって、そうしたワインを空気に触れさせることで、閉じたワインの本来の実力を引き出すわけだが、そうした行為を「ワインを開く」と言う。