フィノの意味/解説
フィノ(Fino)とは、シェリーの種類の1つ。
シェリーは、スペイン南部のアンダルシア州カディス県に位置するヘレス市とその周辺でつくられているフォーティファイドワイン。世界3大フォーティファイドワインの1つに数えられる。
シェリーは、「フィノ」、「マンサニージャ」、「アモンティリャード」、「オロロソ」の4種類に大きく分けられる。
この4種類は、パロミノ種というぶどうを使用している。発酵前までの工程はまったく同じだが、気候や添加するアルコールの量などの違いで、色や味わいが異なる。
フィノは、発酵時に酵母に覆われ、あまり空気に触れない。そのため、色は透明で、独特の風味を持つ。
マンサニージャは、サンルーカル・デ・バラメダという町でしか造られないフィノタイプのシェリー。
アモンティリャードは、フィノに存在する酵母が無くなった、あるいは意図的に無くしたシェリー。フィノより空気に触れる時間が長いため、酸化熟成が進み、琥珀色をしている。
オロロソは、発酵の過程で酵母が発生しなかった、あるいは意図的に酵母を付けなかったシェリー。通年空気に触れるため、酸化熟成される。