ハイブリット種の意味/解説
ハイブリッド種とは、アメリカ原産のぶどう品種と、ヨーロッパ原産のぶどう品種を掛け合わせて生まれた品種。
19世紀にアメリカから持ち込まれた害虫フィロキセラによって、ヨーロッパのぶどうは壊滅状態に陥った。
そのため、フランスのセイベル医師らが、フィロキセラに耐性のあるアメリカ品種と耐性のないヨーロッパ品種を掛け合わせるハイブリッド種の研究を行い、フィロキセラに耐性のあるハイブリッド種が開発された。
しかし、ハイブリッド種は、従来のヨーロッパ品種と同等の品質を保てなかったため、フランスでは1960年代にハイブリッド種の作付けが禁止された。
現在は、ハイブリッド種に代わって、アメリカ品種の台木にヨーロッパ品種を接木することで、フィロキセラ対策を行っている。この接木の技術が普及したことで、現在ハイブリッド種の研究は停滞している。