ワイン用語集

INAO(国立原産地名称研究所)

   

INAO国立原産地名称研究所)の意味/解説

I.N.A.O.(国立原産地名称研究所)とは、Institut National des Appellations d’Origineの略称で、ワインの原産地名称(AOCやVDQS、2009年以降はAOP)を保護するためのフランスの公的機関。ブランデーの原産地名称の保護も行っている。

I.N.A.O.の前身は、1935年に設立された国立委員会(Comite National)。1947年に現在の名称に変更された。本部はパリのシャンゼリゼ通りにあり、フランス各地に26の地方事務所がある。

フランスの法律では、AOC(原産地呼称統制ワイン→2009年にAOP.に変更)の基準に満たないものをAOCの名称で製造、販売することは違法とされる。そこで、I.N.A.O.は、フランスのAOCワインやVDQS(原産地名称上質指定ワイン→2009年に新設されたAOPに統合)ワインに必要な条件を制定し管理することで、原産地名称を保護している。

さらに、原産地名称の新設と統廃合の承認、ワインの製造から流通、消費にいたる各段階の監視も行っている。

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