自然派ワインの意味/解説
自然派ワインとは、有機栽培のぶどうを使用し、酸化防止剤の添加を極力抑えったワインを指す。ただ、明確な定義は存在しない。
自然派ワインの条件の1つとして挙げられるのが有機農法。有機農法には、リュット・レゾネ、ビオロジック、ビオディナミの3つの方法がある。
リュット・レゾネは、人工合成による肥料や薬剤を使用せずにぶどうを栽培する方法。ただし、病虫害が発生した場合などに限り使用する。このため、有機農法に含まれない場合もある。
ビオロジックは、リュット・レゾネ同様に、人工合成による肥料や薬剤を使用せずにぶどうを栽培する方法。ただし、病虫害の予防に、硫黄や銅などの使用が認められている。
ビオディナミは、オーストリアの哲学者で、人智学の創始者であるルドルフ・シュタイナーが提唱した農法。太陰暦に基づいた「農業暦」にしたがって種まきや収穫などを行う。さらに、土壌と植物、動物の相互作用だけでなく、天体の動きにも着目して農業を行うというもの。水晶やオークの樹皮といった、独自の調剤を使用する。