ネゴシアン

ネゴシアンの意味／解説

ネゴシアン（仏: Négociant）とは、自分でぶどう畑を所有していないワイン生産者。

ネゴシアンは、ぶどうの実、あるいは果汁、樽詰めワインの状態で生産者から仕入れる。それを使用してワインの醸造や熟成、あるいはブレンド、瓶詰めを行い、自社ブランドの名前で販売する。ただ、近年では、畑を所有するネゴシアンも増えている。

フランスワインでは、ワイン生産者がぶどうの栽培からワインの瓶詰め、出荷までを行った「シャトーもの」や「ドメーヌもの」と呼ばれるワインと、ネゴシアンが生産、出荷した「ネゴシアンもの」と呼ばれるワインがある。

一般的に、ネゴシアンものは価格が安く、質が劣るとされている。しかし、農家とぶどうの品質に関して厳しい契約を結び、高品質なぶどうだけを入手して、質の高いワインをつくるネゴシアンも存在する。