ワイン用語集

QbA

QbAの意味・解説

QbAとは、ドイツのワイン法に定められ、指定された地理的表示の一種。厳しい条件をクリアして生産地の表記が認められたクラスのことだ。

正式には「Qualitätswein eines bestimmten Anbaugebietes」の略で、「特定産地上級ワイン」などと訳される。

新EU法が2009年より適用され、ドイツ産のすべてのワインが「原産地名称保護ワイン:g.U.」、「地理的表示保護ワイン:g.g.A」」「地理的表示のないワイン(Deutscher Wein)」の3種類に分類された。

「g.U.」は「特定産地上級ワイン:QbA」と「肩書付上級ワイン:QmP」との2つに分けられ、さらにQmPはぶどう果汁の糖度によって6つのレベルに指定される。

格付けは公的機関による3段階の品質表示を受けて決められる。ドイツの生産地は13の地域に分けられているが、QmPおよびQbAについては別の生産地帯のワインを混ぜることが許されない。

QbAについては使用比率が85%以上だった場合にぶどう品種を表示することができる。また2種類以上のぶどうを使った場合は配合率の高いぶどうから表記する。3種類以上の場合は品種表記が許されない。

ドイツのワインは9割以上が産地表記のできるAOP(EU法による原産名称保護)ワインであり、その中でも最も生産量が大きいのがこのQbA等級だ。

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