ワイン用語集

QmP

QmPの意味・解説

QmPとは、ドイツのワイン法に定められた原産地名称保護(AOP)に従い指定された地理的表示の一種。産地や製法など厳しい規定をクリアした最上級ワインを指す。

正式には「Qualitätswein mit Prädikat wein」であり、「肩書付上級ワイン」などと訳される。生産されるワインは、Prädikatswein (プレディカーツヴァイン)と呼ばれる。

新EU法が2009年より適用され、ドイツでは「原産地名称保護ワイン:g.U.」、「地理的表示保護ワイン:g.g.A」」「地理的表示のないワイン(Deutscher Wein)」の3種類に分類された。

「g.U.」は、「肩書付上級ワイン:QmP」と「特定産地上級ワイン:QbA」の2つに分けられ、QmPはぶどう果汁の糖度によって、さらに6つのレベルに指定される。

ドイツの生産地は13の地域に分けられているが、上記のQmPおよびQbAについては別の生産地帯のワインを混ぜることが許されない。

また、QmPにはQbA以下のワインに認められる補糖が許されず、また果汁を保存しておき瓶詰め前に必要な甘味を加えるための「保存甘味液:ズースレゼルヴ」についても認められていない。

ぶどうの糖度の低い順からカビネット、シュペトレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼ、アイスヴァインといった6つの種類に分けられ、各ランクにアルコール度数も定められている。

カビネットは収穫翌年の1月1日、それ以外は収穫翌年の3月1日に販売開始となる。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で