酒石酸の意味/解説
酒石酸とは、ぶどうなどの酸味のある果実に含まれる有機化合物のこと。酒石酸がワインのミネラル分と結合することにより、結晶が生まれる。これを酒石酸カリウム(酒石)と呼んでいる。
時折、ワインの中やコルクの裏にガラスの結晶のようなものが付いているが、これが酒石である。
酒石酸カリウムは、ワインの保存状態が完璧に施されていることで発生する。元来ワイン自体が持っている成分なので人体に影響は与えない。
一般的に瓶詰め前に冷却して酒石酸を取り除く作業が行われるが、ワインの風味や酸度を落とすことにより、ワインの持つ本来の味わいが損なわれることがある。
そのため、酒石酸を取り除かない生産者も多い。酒石酸カリウムは、美しい輝きを放つことからも「ワインの宝石」と呼ばれている。