VDN(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)の意味/解説
V.D.N.(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)とは、ワインの醸造過程でアルコール(酒精)を添加して、アルコール度数を高めたワインであるフォーティファイドワインの一種。
世界3大フォーティファイドワインとして、スペインのシェリー、ポルトガルのポートワイン、マディラワインが有名だが、フランスでもV.D.N.(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)やV.D.L.(ヴァン・ド・リキュール)と呼ばれるフォーティファイドワインがつくられている。
V.D.N.は、ぶどう果汁を発酵させている途中でアルコールを加え、熟成させる。液中のアルコール分が一定量を超えると酵母が働かなくなり、アルコール発酵が止まる。このため、ぶどう果汁の甘味が残る。V.D.N.に使用されるぶどう品種は、ミュスカ種とグルナッシュ種の2つに大きく分けられる。
一方、V.D.L.は、まだ発酵させていないぶどう果汁にアルコールを加えてつくる。