Vino de Mesaの意味・解説
Vino de Mesaとは、新EU法に定められた「地理的表示保護ワイン：IGP」に該当しない「地理的表示のないワイン：Vino」というワインのクラス。スペイン産のテーブルワインのことだ。
スペインでは新EU法（2009年）に基づき、「原産地名称保護ワイン：DOP」、「地理的表示保護ワイン：IGP（地酒：Vino de la Tierra）」「地理的表示のないワイン（Vino）」という大きく3つのクラスにワインを分類することになった。
その中で、原産地を表示できる「原産地名称保護ワイン：DOP」はさらに、「上質単一ぶどう畑限定ワイン：VPC（Vino de Pago Calificado」、「単一ぶどう畑限定ワイン：VP（Vino de Pago）」、「特産原産地呼称ワイン：DOCa（Denominacion de Origen Calificadas）」、「原産地呼称ワイン：DO（Denominacion de Origen）」、「地域名付き高級ワイン：VC（Vino de Calidad con Indicacion Geografica）の5つに分けられる。
「IGP」にカテゴリー分けされる「Vino de la Tierra」は、フランスのヴァン・ド・ペイに相当するクラス。地域名を名乗ることのできるテーブルワインだ。
安価な輸入ワインと区別するために2006年に作られたクラス「Vinedos de España」も、「Vino de la Tierra」に含まれる。こちらはボックス容器のワインにも使用できる。
最も下のクラスに位置する「Vino de Mesa」は、格付けのされない畑で生産されたぶどうを使用したワイン、また異なる生産地のワインをブレンドしたものなど。いずれも地域名やぶどう品種、収穫年の表示は許されていない。
