特徴
チリワイナリーの雄、コンチャ・イ・トロの上級ラインアップ、カッシェロ・デル・ディアブロ。同シリーズは、プレミアム・チリワインという位置づけをされている。
このカベルネ・ソーヴィニヨンを使った赤のほか、メルロ、ピノ・ノワール、シラーズ、カルメネールをそれぞれ使った赤ワイン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョ、ヴィオニエをそれぞれ使った白ワインもある。また、ロゼについてはシラーズを使い、白ワインと同様の過程を経て醸造する。
使用されるぶどうぶどううはセントラル・ヴァレーで栽培される。2005年ヴィンテージはワイン専門誌「Decanter」で、「地上最高のカベルネ」と評されるほどの高評価を得た。このカベルネ・ソーヴィニヨンは、カッシェロ・デル・ディアブロを代表するヴァラエタルワインだ。
濃厚な味わいの中に甘さもあるワインで、果実の濃い濃縮感が特徴だ。適度な酸味とタンニンのバランスが良く、チェリーや黒すぐり、プラムのような果実香が食欲をそそる。甘草やシナモン、クローブのようなスパイシーなニュアンスも持つため、飲み口は辛めに感じられることがある。
そのため、ペッパーソースのステーキ、ラムチョップなど赤身の肉、ハッカクを利かせた豚の煮込み、熟成を重ねたグリュイエールチーズなどと相性が良い。ガツンとくるアタックに対してボディは重苦しくはなく、後味はヴァニラのようにかぐわしく、適度な余韻が残る。
リーズナブルとハイ・クオリティを同時に実現した逸品。ワインコンクールでの受賞歴も多く、名だたるソムリエが高評価を出している実力派ワインだ。日本でも雑誌「ワイン王国」で5つ星獲得・超特選ベスト・バイ・ワインに選ばれている。各国における輝かしい名誉をたたえ、チリ国内の「チリブランド殿堂」に認定されている。醸造を担当するマルセロ・パパ氏は2005年のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。輸出先は140カ国にも広がり、年間の生産量は500万ケースにも及ぶ。名実ともに世界で愛されていると言えよう。
ワイナリー
チリ最大のワイナリー、コンチャ・イ・トロ。このワイナリーはチリ産プレミアムワインの先駆け的な存在として世界に知られている。スペイン貴族のコンチャ家が1883年に創業した。フランス・ボルドーからさまざまな品種のぶどうの苗をチリに持ち込み、醸造を開始。世界品質を目指すという高い理想を掲げて、現在チリ国内とアルゼンチンで約9000ヘクタールのぶどう園を管理している。
天気があまり荒れず、一年のほとんどが晴れるという気候条件に恵まれた場所に畑を持つ。チリはアンデス山脈の恩恵を得て、病害虫もほとんどおらず、フィロキセラの被害も免れた。昼夜の寒暖差が大きく、品質の良いぶどうが安定して収穫できる理想的なこの土地において、同社はぶどう畑の中を細かく区分けし、最適なぶどうを栽培する「マッピング」という革新的な栽培方法を開発。高品質なワインを数多く生産している。
このカベルネ・ソーヴィニヨンに代表されるヴァラエタルシリーズのほか、その年の最高の出来であった区画のぶどうのみを使用したデビルズ・コレクション・シリーズ、さらにエレガントな味わいを追求したレゼルバ・プリバダ・シリーズが用意されている。
カッシェロ・デル・ディアブロとはスペイン語で「悪魔の蔵」という意味。コンチャ・イ・トロ社の最高級ワインを貯蔵しておくための蔵に入るワイン泥棒からワインを守るため、創立者であるドン・メルチョーが流した噂に由来する。悪魔が棲むとされた蔵は人々を恐れさせ、ワインは守られるようになったという。
評価/口コミ
・うっとりする香り
・値段の割に味がしっかりしている
・コクがあり上品
・秋の夜長に楽しみたい
価格
商品名:
カッシェロ・デル・ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml
Casillero del Diablo Cabernet Sauvignon 750ml
色:赤ワイン
味わい/ボディ:ミディアムボディ
アルコール度数:13%
生産地:チリ セントラルバレー
生産者:ヴィニャ・コンチャ・イ・トロ Vina Concha y Toro
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン Cabernet Sauvignon
容量:750ml
販売店:セブン-イレブン など
参考価格:1,150円