特徴
ボルドー レゼルブ スペシャル ルージュは、ドメーヌ バロン ド ロートシルトのオーナーである男爵が、親しい友人にプレゼントするために作ったワインをルーツとする。
このワインをつくったエリック男爵は、かねてから友人や家族に楽しんでもらうため、気軽に楽しめるテーブルワインをつくっていた。
とはいえ、スタイルはシャトーのつくり方に近く、クオリティについては折紙付きだ。
当時「レゼルブ・デ・バロン」と呼ばれていたこの男爵秘蔵のワインが商品化されたものがボルドー レゼルブ スペシャル ルージュだ。
手掛けているのはもちろん、ディアヌ・フラマン氏率いるラフィット・グループのつくり手たち。使用するぶどうは、アントル・デュ・メールやコート・ド・ボルドーにある契約畑で取れたものだ。
醸造のテーマを「テロワールの表現」「ピュアな果実味」「バランス」の3つとし、ぶどう自身のフレッシュで清らかな味わいを引き出した醸造を目指している。
そのため、樽香や凝縮感よりも果実の味や香りを前面に出したワインとなっていて、濃厚なブラックベリーやカシスの香りと果実味を楽しめる。色は、輝きのある濃い赤紫色。程よいタンニンを感じる。
ボルドー地方の洗練された味を楽しむことができるため、コストを考えるとこのパフォーマンスは非常に魅力的だ。
この赤ワインのほか、同じコンセプトの白ワイン「ボルドー・レゼルブ・スペシャル・ブラン」、メドック地区のブドウを使った「メドック・レゼルブ・スペシアル」、ポイヤック地区の「ポーイヤック・レゼルブ・スペシアル」、英雄を意味する「サガ・R・ルージュ」「サガ・R・ブラン」がラインアップされている。
ワイナリー
ボルドー レゼルブ スペシャル ルージュを手掛けるドメーヌ バロン ド ロートシルトは、ロートシルト家が経営するボルドーのネゴシアン。名門のシャトー ラフィットを1968年に取得した。その後、ワイン事業を本格的に行うため、ドメーヌ バロン ド ロートシルトを設立した。同社はその後、ボルドーの名門シャトーの獲得を継続。ボルドーで確固たる足場を築いた後、1988年よりボルドー以外でのワイン醸造を始めた。
同社のワインにはすべて、「5本の矢」のロゴを使用している。このロゴは、18世紀後半に銀行家として成功したフランクフルト出身のマイアー・アームシェル・ロートシルトの5人の息子を象徴する。この5人はそれぞれ事業の拡大に寄与し、一大金融グループを作り上げた。その兄弟の「連帯の証」というわけだ。
現在は、5代目エリック・ド・ロスチャイルド男爵がオーナーを務めていて、フランス国内にシャトー ラフィット ロートシルト、シャトー デュアール ミロンなど6シャトーを所有。その他にも、アルゼンチンとチリにそれぞれ1ワイナリーを所有しており、また南仏でもワイン造りを手掛けている。南仏のワイナリーは「シャトー・オーシエール」。歴史のあるシャトーだが、ラングドック地方の衰退の果てに荒れ果てた同シャトーを、同社が一から立て直した。
同社のワイン造づくのこだわりは多岐にわたるが、このワインの「テロワールの表現」「ピュアな果実味」「バランス」の3つはもちろんのこと、樽への注力が特筆すべきところだ。同社は専用の樽工場を敷地内に持ち、ここで作られた樽を、海外を含めた同社ワイナリーすべてで使用している。この樽が、同社のワインのエレガンスに寄与していることは間違いない。
評価/口コミ
・口に残る酸味や苦味がなく飲みやすい
・渋味と甘味がちょうど良い
・香りが良い
価格
ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシャル ルージュ
DOMAINES BARONS DE ROTHSCHILD BORDEAUX RESERVE SPECIALE ROUGE
色:赤ワイン
味わい/ボディ:辛口/ミディアム
アルコール度数:13%
生産地:フランス ボルドー
生産者:ドメーヌ バロン ド ロートシルト(Domaines Barons De Rothschild)
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、メルロ(Merlot)、カベルネ・フラン(Cabernet Franc)
容量:750ml
販売店:セブン-イレブンなど
参考価格:2080円(税抜)