サルタナ

サルタナとは――味の特徴、おすすめワイン、主な産地をチェック

   

サルタナの意味/品種

サルタナ(Sultana)とは、現在のイランにあたるペルシアが原産とされている白葡萄品種。ワインの他、レーズン、生食、蒸留酒にも利用される多用途の品種である。オスマン帝国時代にイギリスに渡ったとされ、現在はアメリカオーストラリアで多く栽培されている。

サルタナの特徴

この品種から造られるワインは、甘くて柔らかくフレッシュな特徴がある。品種の個性が比較的ニュートラルであるため、主に大量生産のテーブルワインのブレンド用として使われることがほとんどである。アメリカで「シャブリ」と呼ばれているワインの原料であるが、このシャブリはフランスのシャブリワインとは異なるものである。
フランスのシャブリはヨンヌ県で収穫されたシャルドネ種を使うことが定められている。

サルタナの主な産地

この品種は8月から9月の間に収穫され、暑く乾燥した気候での栽培に適している。アメリカのカリフォルニア州のセントラルバレーやアリゾナ州などで多く栽培されており、多くはテーブルワインか干しブドウに使用される。アメリカでは極一般的なブドウ品種の1つで、19世紀中頃から盛んに栽培されるようになった。干しブドウのカリフォルニアレーズンといえばこの品種のものがほとんどで、サルタナ・レーズンと呼ばれることもある。干しブドウの色は明るい黄色がかっているのが特徴である。日本には生食用としてもアメリカ、カリフォルニア産の他、チリ産のものが多く輸入されている。

サルタナの味わい/香り

果皮が薄く、果肉はやや固めだがジューシーで味がしっかりとある。カリフォルニアではトンプソン・シードレスと呼ばれ、その名のとおり種がほとんどないのも特徴である。この品種は2年目の枝(ケーン)の根元に近い芽から芽吹いた枝葉(シュート)に実が付きにくいので、ケーンを長く保つように剪定される。

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