特徴・ポイント
クラレンス・ディロン・ワインズ(Clarence Dillon Wines)はボルドー5大シャトーの一つ「シャトー・オー・ブリオン」や「シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン」を擁するフランスワイン界きっての名門。近年、高級ワインからお手頃価格のワインまで、幅広く展開している。
ワインづくりのこだわり
テロワールを知り尽くしたボルドーで良質なぶどうの栽培・収穫に努めるほか、ステンレスタンクなどの近代的な技術を率先して取り入れた。常にワインの品質向上に取り組んでいる。
代表的なワイン
シャトー・オー・ブリオン
ボルドー・メドック地区以外から選抜され、1級の称号を与えられた唯一のワイン。ボルドー5大シャトー最古の歴史を誇る。1814年のウィーン会議の晩餐会で提供されて以来、フランスの救世主と呼ばれている。
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
シャトー・オー・ブリオン最大のライバルとして知られるシャトーのワイン。初めはがっしりと力強く男性的だが、熟成を経て丸く女性的に変化していく。ヴィンテージによってはシャトー・オー・ブリオンを超える味わいを堪能できる。
クラレンドル
1983年に最高経営責任者となったルクセンブルグ大公国ロベール皇太子が新たにつくり出したボルドーワイン。お手頃価格ながら、シャトー・オー・ブリオンを連想させる気品に満ちた香りが味わえる。
ワイナリーの歴史
1533年にまでさかのぼる歴史を持つシャトー・オー・ブリオンを、アメリカの大富豪クラレンス・ディロン氏が1935年に230万フランで購入したのがクラレンス・ディロン・ワインズの始まりだ。
その後、経営を引き継いだのは、ディロン氏のおいに当たるセイモア・ウェラー氏。彼の代でシャトー・オー・ブリオンは、大規模なワイン生産所として初めてステンレス鋼の発酵タンクを導入した。
1983年には、ルクセンブルグ大公国のロベール皇太子が最高経営責任者に就任。廉価ながらシャトー・オー・ブリオンの精神を継承した新ワインを目指し、2005年にクラレンドルの販売を開始した。
このワインは、テニスのフレンチオープンやフランスのオペラ劇場をはじめ、アラン・デュカスのレストランや有名航空会社でも提供されている。