ボルドー, ワイナリー

ジャン・ピエール・ムエックス(J.P.M)

   

特徴・ポイント

「ボルドーワインの中で最も高価」とうたわれるペトリュスをはじめ、これまでに数多くのシャトーを育て上げたジャン・ピエール・ムエックス(Jean-Pierre Moueix)。かつて知名度が低かったボルドー右岸のワインを世界中に広めた功績で名を馳せている。

ワインづくりのこだわり

シャトーの所有者・仲介業者として、ボルドー右岸で醸造されたワインのみを取り扱う。利益の多くをぶどう畑に投資する方針を貫くなど、品質の向上に誠心誠意取り組んでいる。

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代表的なワイン

ペトリュス

19世紀の中頃までは認知度が低かったが、1889年にワイン評議会で金賞を獲得して一躍有名になった。
その後、ジャン・ピエール・ムエックスの手で品質がさらに高められ、数あるボルドーワインの中でも別格扱いされるまでに至っている。

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オザンナ

ぶどうの過熟がかすかに感じられ、口当たりが重厚と評判だ。年間生産量が約1500ケースとペトリュスの半分程度しかなく、ボルドーで最も稀少なワインとして知られている。

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ベレール・モナンジュ

フランス南西部のサン・テミリオンにある最も高い丘にて、最高の日射条件のもとで育てられたぶどうを使用。最高のテロワールを生かし、サン・テミリオンの格付けにおいて第1級を獲得している。

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ワイナリーの歴史

1937年にジャン・ピエール・ムエックス氏が、ボルドー近郊にあるリブルヌのプリウラ河岸に同名のワイン商を立ち上げたのがジャン・ピエール・ムエックスの始まりだ。

ジャン・ピエール・ムエックス氏は1947年にペトリュスの独占販売権を入手。1964年には株式を半分取得し、同シャトーの共同所有者となった。その後、メルローの達人として知られる醸造家ジャン・クロード・ベルーエの協力を仰ぎ、世界屈指の評価を得るところまでペトリュスを磨き上げた。

同社の躍進は1950年代以降に始まる。ペトリュスの成功で得た利益をもとに、ボルドー右岸のシャトーを次々に買収。買取れないシャトーについては、独占販売権を取得していった。

2008年には2代目のクリスチャン氏が、『デキャンタ』誌のマン・オブ・ザ・イヤーに選出されるという快挙を成し遂げる。現在は、3代目のエドワール氏が経営者を務めている。

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