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特徴・ポイント
ポール・デテュンヌ(Paul Dethune)は1890年から続く家族経営のシャンパーニュ・メゾンだ。所有する畑はわずか7haほどに過ぎないが、その全てがグラン・クリュ。言い換えれば、同メゾンのシャンパーニュはすべて、グラン・クリュの畑で育った高品質のぶどうが使われている。
ワインづくりのこだわり
ぶどうの栽培には化学肥料や殺虫剤を一切用いていない。醸造は伝統的なシャンパーニュ製法にこだわり、仕込みにはステンレスタンクではなくオーク樽を使用。ヴィンテージやぶどう品種に応じて、大小さまざまな木樽を使い分け、熟成期間も変えている。
代表的なワイン
ポール・デテュンヌ プレスティージュ・プランセス・デ・テュンヌ
ポール・デテュンヌのフラッグシップワイン。年間生産数わずか2500本の希少品だ。6年以上の瓶内熟成を経てリリースされるだけあって、甘美なアロマと濃密な果実味がうっとりするほど奥深い。
ポール・デテュンヌ キュヴェ・ア・ランシエンヌ
最良年に最優良の畑で採れたぶどうを7年間熟成させることで生み出されるプレステージワイン。年間生産数わずか1000本と超希少な逸品だ。香り・味・泡が三位一体を成し、複雑な風味の中に繊細な趣を感じさせる。
ポール・デテュンヌ ブリュット
平均樹齢35〜40年の古樹のピノ・ノワールとシャルドネのみを使用したスタンダードワイン。スタンダードと言っても、2年に及ぶ長い瓶内熟成を経て出荷される。ピノ・ノワールのコクとシャルドネのキレが溶け込んでおり、口当たりのバランスが見事に整っている。
ワイナリーの歴史
1890年から一族でシャンパーニュづくりを続けてきたポール・デテュンヌ。メゾンとしての歴史は、現当主ピエール氏の父・ポール氏によって1977年に始められた。
ピエール氏は、休日以外は朝6時から夜10時まで働くほど勤勉な人物。シャンパーニュづくりの伝統を踏襲しつつも、リュット・レゾネという減農薬農法を他に先駆けて導入するなど、ワインの品質向上に常に勤しんでいるという。
ポール・デテュンヌのワインは年産総生産量3万本と少ないが、フランス国内の一流レストランや個人の愛好家に引っ張りだこだ。日本でも舌の超えたシャンパーニュ愛好家の目にとまり、知る人ぞ知るワインとして人気を博している。