特徴・ポイント
ボルドーやブルゴーニュのトップ生産者に肩を並べる名門。南フランス随一のワイン産地として名高いシャトーヌフ・デュ・パプに、”教皇の畑”とも呼ばれる最高の畑クロ・デ・パプ(Clos des Papes)を所有している。
ワインづくりのこだわり
当主自らが、各地の有名ワイナリーで修行を積んだ経験の持ち主だ。いわゆる自然派で、ワインの有機栽培農法を実施。手間を惜しまず、ワインづくりに熱い情熱を注いでいる。
代表的なワイン
シャトーヌフ・デュ・パプ クロ・デ・パプ・ルージュ
2007年に『ワインスペクテイター』誌の年間ランキングで世界1位に輝いた赤ワインだ。
甘さと香ばしさが溶け込んだ複雑なアロマが芳醇。酸味とタンニンが穏やかで、味に厚みがある。深さと繊細さが折り重なり、舌の上で甘美な調べを奏でる。
シャトーヌフ・デュ・パプ クロ・デ・パプ・ブラン
ワイン評論家のロバート・パーカー氏が95点を付けた白ワイン。ワインスペクテイターの年間ランキングでは10位の栄誉を得たことがある。
濃密なミネラル感と豊かな果実実が見事に調和し、キレのよい酸味が全体を引き締める。
ワイナリーの歴史
シャトーヌフ・デュ・パプとは本来、”教皇の新しい城”のこと。ローマ教皇が14世紀のアヴィニョン捕囚時代にワインづくりに精を出したのを機に、同地はワインづくりの名産地となった。
クロ・デ・パプは、シャトーヌフ・デュ・パプ屈指のテロワールを持つ畑。この畑の所有権を取得したアヴリル家がシャトーを設立し、クロ・デ・パプのワイナリーとしての歴史が始まった。
ワイナリーとしてのクロ・デ・パプは17世紀にはすでに、著名なワイン生産者としてフランス中に名を馳せた。19世紀に入ると、クロ・デ・パプの名で赤ワインと白ワインをリリースし、後のAOCシャトーヌフ・デュ・パプ設立に貢献した。
20世紀には、現在の当主の祖父・レジ氏がエリゼ宮にワインを献上。さらに、シャルル・ド・ゴール大統領やポンピドゥー大統領にワインを提供するなど、さまざまな偉業を成し遂げている。