特徴・ポイント
イタリアワイン好きに知らぬ者がいないというサッシカイア(Sassicaia)を擁するワイナリー。イタリアワインで初めてパーカーポイント100点を獲得した実績がある。『デキャンタ』誌主催のブラインド・テイスティングにおいてベスト・カベルネ受賞など、数え切れないほどの栄誉に飾られたワイナリーだ。
ワインづくりのこだわり
90haに及ぶ畑を所有し、土地に適したぶどうを栽培。さらに、地中海性の温暖な気候を持つボルゲリのテロワールを生かし、しっかりとした酸味と肉厚のジューシーさを兼ね備えた果実を育てる。
代表的なワイン
サッシカイア
『ワインエンスージアスト』誌にて歴代最高評価の99点を叩き出したスーパータスカン。2016年には、『ガンペロ・ロッソ』誌で最高評価「トレ・ビッキエリ」の栄誉を得た。まろやかなタンニンや上品な酸味が、飲み手を長い余韻へと導く。
グイダルベルト
“若くから楽しめるサッシカイア”というコンセプトのもと、2000年からリリースされるスーパータスカン。サッシカイアに隣接する畑のぶどうを、フレンチオークとアメリカンオーク樽で1年間熟成し、早熟ながらもエネルギッシュで豊かな味わいに仕上げている。
レ・ディフェーゼ
テヌーク・サン・グイド(Tenuta sanguido)のサードラベル。絶妙なバランスでブレンドされたカベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼが、洗練された味わいを生み出している。廉価ながらも飲み応えのある一本だ。
ワイナリーの歴史
1944年にボルドーのシャトー・ラフィット・ロスチャイルドからカベルネ・ソーヴィニヨンの苗木を手に入れたマリオ・インチーザ侯爵が、自家消費用にワインづくりを始めたのがテヌーク・サン・グイドの始まりだ。
1960年代には、アンティノリで働いていたジャコモ・タキス氏がテヌーク・サン・グイドの醸造家に就任し、一般消費用にワインの生産を拡大。マロラクティック発酵やオーク樽による熟成などの技術を他に先駆けて導入し、1970年代に入ると世界中へのワインの販売を開始した。
同ワイナリーのフラッグシップワインであるサッシカイアは、1978年にデキャンタ誌主催のブラインド・テイスティングで、シャトー・マルゴーも抑えてベスト・カベルネの座を獲得。一躍世界のトップワインの地位へ登り詰め、1980年代には世界中に熱狂的なスーパータスカンブームを巻き起こした。