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特徴・ポイント
ロデレール・エステート(ROEDERER ESTATE)は、フランスのシャンパーニュ地方においてメゾンのトップに位置するルイ・ロデレールが、アメリカのカリフォルニアに設立したワイナリー。シャンパーニュに劣らない上質のスパークリングワインを造っている。
「幻のキュヴェ」と呼ばれるエルミタージュ・ブリュットは、『ワインスペクテーター』誌や『ワインエンスージアスト』誌で90点以上を獲得したことがあるだけでなく、2013年の年間TOP100ワインの第1位となるなど、多くのワイン評価誌で高く評価されている。
ワインづくりのこだわり
ルイ・ロデレールは、100% 自社畑のぶどうによるワイン造りのためロデレール・エステートを設立した。ルイ・ロデレールのシャンパーニュと同じように一番搾り果汁のみを使用し、リザーヴワインとブレンドし、2~4年の瓶内熟成をおこなう。ロデレール・エステートのワインには、ルイ・ロデレールの技術とクオリティ主義が息づいている。
代表的なワイン
ロデレール・エステート・カルテット・ブリュット
北カリフォルニアのアンダーソン・ヴァレーは、スパークリングワインをつくるのに理想的な土地と言われている。ロデレール・エステート・カルテット・ブリュットは、アンダーソン・ヴァレーの4つのエステートで栽培したシャルドネとピノ・ノワールを使用している。また、ルイ・ロデレールのシャンパーニュと同様に、リザーヴワインをブレンドしている。洋梨やスパイスなどの複雑な香りを持つ。果実味と酸味のバランスが良くエレガントなワインだ。
ロデレール・エステート・カルテット・ロゼ
生産量は、ロデレール・エステート・カルテット・ブリュットの20分の1にも満たないロゼのスパークリングワイン。通常のロゼのスパークリングワインと比べて、シャルドネの割合が多く、ピノ・ノワール60%に対しシャルドネ40%となっている。そのため、濃厚な果実味とフレッシュさが感じられるワインとなっている。
ロデレール・エステート・エルミタージュ
このエルミタージュ・ブリュットは、ぶどうの出来が優良の年だけにつくられる特別なキュヴェで、「幻のキュヴェ」と呼ばれている。最上級の畑のシャルドネとピノ・ノワールを厳選し、特別の製法でつくられる。2004年ヴィンテージは、評価誌ワインエンスージアストで、世界第1位を獲得した。まろやかでクリーミーな泡が長く立ち昇り、ヘーゼルナッツやスパイス、リンゴのような香りを持つ。酸とミネラル感のバランスが良く、シャンパーニュのような複雑味のあるワインだ。
ワイナリーの歴史
ロデレール・エステートは、1776年に設立され丁寧なシャンパーニュづくりを続けているシャンパーニュのメゾン「ルイ・ロデレール」が、1981年にカリフォルニアのナパ・ヴァレーのヨントヴィルに設立したワイナリーだ。スパークリングワインを専門につくっている。
ジャン・クロード・ルゾー氏は、フランス以外の土地で、自社畑のぶどうだけを使用した最高品質のスパークリングワインをつくるという信念のもと、1981年にアンダーソン・ヴァレーに580エーカーの土地を購入。1986年にワインづくりを開始し、1988年にアンダーソン・ヴァレー・ブリュットをリリースした。
ロデレール・エステートがつくるスパークリングワインは高く評価され、本格的なシャンパーニュ同様の味わいを手軽に楽しめるとあって、世界中で愛されている。