特徴・ポイント
イタリア中部、トスカーナ州にあるワイナリー。IGT(スーパータスカン)として名高い「サッシカイア」の醸造責任者、セバスチャーノ・ローザ氏ら3人のワイン専門家によって創設された。イタリアワインを代表する専門家によるプロデュースながら、価格はリーズナブルとなっているのが特徴だ。
ワインづくりのこだわり
ブドウ本来の味わいを活かしたワイン造りを行う。価格は2000円以下のものがほとんどで、コストパフォーマンスに優れたワインが多い。
代表的なワイン
マルティンガーラ スプマンテ・モスカート
モスカート・ビアンコ100%による甘口のスプマンテ。バラやハチミツを思わせるアロマに、ブドウの芳醇な味わいが口いっぱいに広がる。アルコール度数も7%と低く、飲みやすいワインだ。生ハムやフルーツタルト、チーズなど、さまざまな料理にマッチする。
マルティンガーラ キャンティ
サンジョヴェーゼを主に使用した赤。渋みが少なく、口当たりが滑らかで素直な飲み口。冷やして飲むと、いっそう味わい深くなる。トマトソースの料理や肉料理とよく合う。
マルティンガーラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ
モンテプルチャーノ100%による赤。ベリー系のフレッシュな果実味とタンニン、酸味のバランスのとれた味わいで、テーブルワインとしてもお薦めの一本だ。
By Ra Boe – selbst fotografiert SP-550 UZ, CC BY-SA 3.0, Link
ワイナリーの歴史
仕掛け人の一人、ローザ氏はアメリカ、フランス、イタリアのワイナリーで経験を積んだ後、2002年よりテヌータ・サン・グイドへ。サッシカイアの醸造責任者を務め、「グイダルベルト」の醸造にも携わった。マルティンガーラ(MARTINGALA) では醸造やブドウの選別などに関わっている。
ワインの品質を担当するジュゼッペ・カヴィオラ氏は、ピエモンテを中心にイタリア各地の醸造コンサルタントを兼任。2002年版の『ガンベロ・ロッソ』誌において「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた実績を持つ。自らの名を冠するワイナリー、カ・ヴィオラでも、精力的にワインを造り続けている。
この2人に加え、ガヴィで実績を持つヴィッラ・スパリーナのオーナー、ステファノ・モッカガッタ氏の3人でワイナリーを経営している。
ワイナリー名は馬の鞍の位置を安定させる革紐にちなんで名付けられており、ラベルにも馬とクロスされた革紐が描かれている。