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特徴・ポイント
シレーニ・エステート(SILENI ESTATES)は、プレミアムワインを産するニュージーランドのワイナリー。ニュージーランドワインの中で、日本への輸出量が一番多い。フランスの伝統的な醸造技術とニュージーランドで栽培したぶどうによって、透明感と複雑味を兼ね備えたワインが作られている。2005年にロンドンで行われた「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」では、「ベストバリュー白ワイン」、「ベストニュージーランド白ワイン」、「ベスト・ソーヴィニョン・ブラン」の3賞を獲得するなど、多くのコンクールで入賞している。
ワインづくりのこだわり
「シレーニのワインは食事とともに味わうものであり、料理に合うものでなくてはならない」というのがオーナー夫妻のこだわり。そのシレーニのワインは癖がなく、飲みやすいだけでなく、熟成にも耐えうる品質も備えている。
代表的なワイン
シレーニ・セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン
シレーニがあるニュージーランド北島のホークス・ベイではなく、南島マルボロ地区で栽培したソーヴィニヨン・ブランを使用している。ぶどうを機械摘みした後、ステンレス・スチールの容器で、低温発酵し、果物の香りを残す工夫をしている。トロピカルフル-ツの香りとフレッシュな酸を持つバランスに優れたワイン。若飲みに適したワインだ。
シレーニ・セラー・セレクション・ピノ・ノワール
ブラックチェリーやベリーの濃厚な香りと味わいの中に、ほのかにスパイシーな香りを持つ。滑らかなタンニンとそれを邪魔しない程度の酸も感じられる飲みやすいワインだ。JAL国際線エグゼクティブクラスの機内ワインにも選出されたことがある。
シレーニ・セラー・セレクション・スパークリング・ソーヴィニヨン・ブラン
セラー・セレクション・スパークリングシリーズは、開け閉めが簡単で、再栓もできるワンタッチ式キャップを使っている。ソーヴィニヨン・ブランは、ライムやグレープフルーツ、桃などの香りとぶどう本来の甘味を持つ。また、爽やかな酸を感じる後味の良いワインだ。
ワイナリーの歴史
シレーニ・エステートは、ニュージーランドで初めてワインが生産された、北島のホークス・ベイに位置する近代的なワイナリー。アベリー夫妻が1997年に設立した。ホークス・ベイは高緯度地方にあり、フランスの高級ワイン生産地と気候が似ている。ワイナリー名は、ローマ神話に酒神バッカスの従者として登場する女神シレーニに由来している。
ファーストヴィンテージは1998年。生産量はわずか4000ケースだったが、今では76万ケースに達するほどの急成長を遂げた。ニュージーランドのワイン生産量トップ10に入り、世界80カ国以上に輸出されている。
リリースしている主なシリーズは、セラー・セレクションシリーズ、セラー・セレクション・スパークリングシリーズ、エステート・セレクションシリーズ、オーバーストーンシリーズなど。
また、シレーニ・エステートは、ISO14001認定の環境にやさしいワイナリーでもある。