特徴・ポイント
1739年に創立された、ボルドー最古のネゴシアン。代々シーラー家によって受け継がれ、現在のヤン・シーラー氏は8代目。シュレーダー・エ・シーラー(Shroder et schyler)社のワインは、70カ国以上に及ぶ販売網を通じて、世界中で販売されている。
ワインづくりのこだわり
ボルドーの伝統的技術を用いて、素晴らしい品質を維持している。また、顧客や市場のニーズにあわせた、個性的なワインつくりにこだわっている。
代表的なワイン
シャトー・キルヴァン
シュレーダー・エ・シーラー社が所有する、メドック地区の格付3級シャトー「シャトー・キルヴァン」が作るこの赤ワインは、深みのあるルビー色を呈し、なめらかなタンニンと凝縮した風味豊かな果実味が特徴だ。すべてが高い次元でバランスし、格付3級のトップにランクされる名品だ。m
シグナチュール・ボルドー・ルージュ
「シグナチュール」とは「サイン(署名)する」の意味。オーナーが『「最高のテロワールからつくられる高品質のボルドーワイン」の証明としてサインする』とコメントする自信作。少し紫を帯びたガーネット色で、熟したベリー系の果実や心地よいローストがまじり合う複雑な味わいが特徴。肉料理やチーズなどと合わせたい。
シーラー・マルゴー・プライヴェート・リザーヴ
メドック地区の中でも、ワインづくりの中心地であるマルゴー村産の赤ワイン。数多い「ACマルゴー」の村名ワインの中にあり、フルボディながら繊細でまろやかな味わいという特徴をもつ良品だ。
ワイナリーの歴史
シュレーダー・エ・シーラー社は、1739年に創立された最古のネゴシアンだ。
1850年代には、自社で船をチャーターしインドにワインを送るなど、世界的なワインの輸出を行っていた。
1925年には「シャトー・キルヴァン」を取得した。このシャトーは、カントナック村のメドック格付3級のシャトーである。「シャトー・キルヴァン」は、1993年にミシェル・ローラン氏がコンサルタントを務めて以来ワインスタイルが大幅に向上し、シュレーダー・エ・シーラー社の大切な財産となっている。
シュレーダー・エ・シーラー社の経営は、280年近くにわたりシーラー家に受け継がれており、現在のヤン・シーラー氏は8代目のオーナーだ。
事業経営には近代的な手法が導入されたが、ワインつくりはあくまでも伝統的技術にこだわり、素晴らしい品質を維持している。