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特徴・ポイント
デコルディ(Decordi)は、1921年に創業されたイタリア・ロンバルディア州のワイナリー。4代目にあたる現社長のキリコ・デコルディ氏はワイン分野での功労者として2008年にイタリア共和国功労勲章を授与されており、イタリアワインへの貢献が認められている。
ワインづくりのこだわり
長いワインづくりの経験と伝統をベースに、世界の需要や新たな動きへの探求心がワインの品質に表れている。厳格に管理された最新システムにより、ぶどうの収穫からボトリングまで明確なトレーサビリティを確保するなど、ワインの品質向上のための投資を惜しまない。
代表的なワイン
デコルディ ランブルスコ・アマービレ ドン・ジュセッペ ロッソ
ロンバルディア州南部とエミリア・ロマーニャ州の伝統的な天然微発泡ワイン。スッキリとした爽やかな甘さと適度な酸味、プラムやチェリー、フランボワーズなどの香りが楽しめる。キレの良い味わいの「ビアンコ」(白)もラインアップされている。
デコルディ D.O.C.バルドリーノ
イタリアを代表する赤ワインのひとつ。清涼感を感じる繊細で穏やかな味わいと香りを特長とする。
デコルディ D.O.C.ソアーヴェ
ライムやりんごなどのフルーティーな香り、シンプルであっさりとした果実味と酸味のバランスが取れている。冷やすと辛口の一層豊かな風味を感じられる。
ワイナリーの歴史
デコルディは1921年、ロンバルディア州でキリコ・デコルディ1世が食堂兼ワイナリーを経営したことから始まった。この食堂や彼が生産するワインは当地の美食家たちに好評で、デコルディ家は本格的なワインづくりに事業をシフトしていった。
1950年代には、300万リットルを超える生産能力を持つ大型のワイン製造設備を建設。生産量の増加によりデコルディ社は、ロンバルディア州に隣接するエミリア・ロマーニャ州まで販路を拡大した。
1960年代に自動ボトリングシステム、70年代には自動無菌ボトリングシステムを導入し、デコルディのワイン生産設備はさらに拡張された。そして、当時広まった新しい食文化や、それに伴う新たなワイン探求の流れに乗じ、デコルディは1980年代に欧米各国、90年代には日本へもワイン輸出を拡大した。
現在、最先端のワイン生産設備を所有するデコルディだが、創業当時の食堂は同社のトレードマークとして残され、今も世界からの訪問者に地元の料理とワインを振る舞っている。