特徴・ポイント
1982年に創業された、バローロの“革新派”を代表するワイナリー。1986年に創刊まもない『ガンベロ・ロッソ』誌に掲載され、その後も『ワインスペクテイター』誌で高得点を獲得するなど、世界中から注目を浴びる存在だ。バローロ最良の畑の一つと言われる「ジネストラ」を含む約27ヘクタールの畑を所有し、ネッビオーロやシャルドネなど4種のぶどうを栽培。年間約14万本のワインを生産している。
ワインづくりのこだわり
イタリアの有機認証機関であるCCPBに認可された有機農法でぶどうを栽培している。醗酵期間を最大でも10日ほどにし、フランス産オーク樽で熟成。バローロの伝統を踏襲しながらも“革新派”バローロの造り手として、豊かな果実味となめらかな口当たりを引き出している。
代表的なワイン
バローロ・ソリ・ジネストラ
世界中で高い評価を受けているコンテルノ・ファンティーノのフラッグシップワイン。赤い果実味とスパイスを思わせる香りにすっきりとした酸味が特徴だ。2001年ヴィンテージは『ワインスペクテイター』誌で99ポイントを獲得した。
ドルチェット・ダルバ・ブリッコ・バスティア
ドルチェットを100%使用したミディアムボディの赤ワイン。イチゴやラズベリーなどのフレッシュで洗練された赤い果実のアロマが広がり、しっかりとしたタンニンを感じられる。柔らかく甘い果実味と苦味の余韻が続く。
バルベーラ・ダルバ・ヴィニョータ
ロバート・パーカーが選んだ『世界のベスト・バリューワイン』にも登場する、コストパフォーマンスに優れた赤ワイン。完熟チェリーを思わせる香りとハーブのニュアンス、凝縮された果実味と酸味の余韻が長く残る。
ワイナリーの歴史
コンテルノ・ファンティーノ(CONTERNO FANTINO)は1982年、イタリア・ピエモンテ州においてクラウディオ・コンテルノ氏と友人のグィード・ファンティーノ氏によって創業された。現在はグィード氏の息子ファビオ氏が加わり、ワイン造りすべての工程を自社で行っている。
1994年、バローロの指定生産地域に位置するモンフォルテ・ダルバの丘の上にあるブリッコ・バスティアに、瓶詰め設備やセラーを備える新しい醸造所を建設。2008年にはさらにワイナリーを拡張した。同時に、環境保全と省エネルギーのためのソーラーパネルや地熱エネルギーシステム、湿地を利用した排水浄化システムなどを導入し、可能な限りの自然保護と環境改善にも取り組んでいる。