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特徴・ポイント
イタリア・トスカーナ州シエナ県モンテプルチャーノに所在するワイナリー。年間70~80万本の生産量を誇り、イタリアのワイン銘醸地であるモンテプルチャーノを牽引する存在となっている。
ワインづくりのこだわり
モンテプルチャーノは昼夜の寒暖差と乾燥した気候で、ぶどう栽培やワインづくりに適した環境だ。その中で、ポリツィアーノはぶどうの植樹や剪定にもこだわり、土地と気候を活かしたワインづくりを実践している。
代表的なワイン
ポリツィアーノ ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ・アシノーネ
秀作の年のみ生産される、ポリツィアーノで最上級に位置づけられている赤ワイン。畑の形がロバの背中に似ていることから「アシノーネ」(大きなロバ)と呼ばれている畑で収穫されたぶどうだけを使用している。力強く滑らかなタンニンを感じられる、エレガントな味わい。
ポリツィアーノ ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ
豊かなベリーやプラム、チェリーの香りにスパイシーさが加わったふくよかな味で、しっかりしたタンニンを感じられる。「ヴィーノ・ノビレ」(高貴なるワイン)を表すような繊細な味わいが特徴だ。
ポリツィアーノ レ・スタンツェ
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを使用した、ボルドータイプの赤ワイン。黒い果実の豊かな香りとチョコレートやスパイスのニュアンス、なめらかなタンニンが特徴。
ワイナリーの歴史
ポリツィアーノは1960年、ディーノ・カルレッティ氏によって創業された。社名の「ポリツィアーノ」は「モンテプルチャーノに住む人」の意。また、この社名はルネサンス期に活躍したモンテプルチャーノゆかりの詩人、アンジェロ・アブロジーニの愛称でもあり、モンテプルチャーノの土地と歴史、文化を継承するという強い志から付けられた。ポリツィアーノのワインラベルにはアブロジーニの肖像画が描かれている。
1978年、農学を学びワイン産地で修行を積んでいた、息子のフェデリコ・カルレッティ氏が2代目オーナーに就任した。創業時、22ヘクタールのぶどう畑から始まったポリツィアーノは現在、125ヘクタールものぶどう畑を所有しており、土壌や植樹の配置、剪定方法に至るまで研究を重ねている。醸造はモンテプルチャーノ伝統のワインを継承しつつ、品質向上のためさまざまな最新技術を取り入れた積極的なワインづくりを行っている。