特徴・ポイント
1789年にドイツのモーゼル地方で創業された、ヨーロッパで最大のワイナリーのひとつ。50年間で約3億3千万本以上のワイン販売実績を持ち、「エルベン」シリーズはドイツ国内のトップブランドのひとつだ。ドイツの国際ワインコンクール「ベルリナー・ワイン・トロフィー」で金賞を受賞するなど、さまざまなワインコンクールでの受賞歴も多数ある。
ワインづくりのこだわり
品質に妥協をしないラングート(LANGGUTH)は、ドイツのワイナリーとしてはじめてISO9001を取得。
テロワールへの敬意とワイナリーの長い伝統を受け継ぎ、他地域のぶどう栽培農家との情報共有や新しい技術を取り入れている。
代表的なワイン
エルベン・シュペートレーゼ
ラングートの基幹ブランドとなっている、豊かで繊細なマスカットとフルーツの香りと酸味のバランスに優れたやや甘口の白ワイン。ドイツ「MEININGERS WEINTEST」で2012~2014年ヴィンテージが金賞を受賞。
エルベン・ピノ・ノワール
主にピノ・ノワール種を使用したミディアムボディの赤ワイン。繊細なレッドベリーを思わせる香りと適度なタンニンが程よいコクを生み出している。
ラングート ツェラー・シュバルツ・カッツQ.b.A
黒猫のラベルで知られる、世界で最も知られているドイツワインのひとつ。ピーチを思わせる香りにまろやかで甘い飲み口が特徴だ。
ワイナリーの歴史
1789年、当時弱冠20歳のフランツ・ヴィルヘルム・ラングート氏がドイツ西部のラインラント=プファルツ州トラーベン=トラーバッハにワイン取引を行う会社を設立したことから、ラングートの歴史が始まった。20世紀初頭に世界最大の豪華客船と謳われたタイタニック号にラングートのワインが積まれていたという逸話がある。
1948年、創業者の子孫であるヴォルフガング・ラングート氏は戦後の混乱期を乗り越え、ワイン生産会社を設立。1964年、ラングートを代表する銘柄であるエルベン・シュペートレーゼをリリース。このワインは後に販売されるエルベン・アウスレーゼなどと共にドイツ国内でベストセラーとなった。
販売数を順調に伸ばしたラングートは1970年、トラーベン=トラーバッハの街を見下ろす丘の上に新しいワイナリーを建設。以来ワイン生産技術や設備に投資を続けることにより、高い品質を維持し続けている。
1996年、ドイツワイン、ブルーナンの生産者である「シシェル・シェーン」がラングートに加わる。現在ではモーゼル地方のみならず、ベルンカステラー バドスチューベといったドイツ国内の著名なぶどう生産地にも畑を所有し、長い伝統と豊富な経験、最新技術を融合させたワインづくりを行っている。