特徴・ポイント
スペインを代表するワイン生産地リオハのオイヨン村に位置しているエル・コト(El Coto)。約1000haもの広大な自社畑を所有し、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」において「スパニッシュ・ワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、世界的に高い評価を受けているワイナリーである。
ワインづくりのこだわり
創業当初から新しい技術を導入し、優れた品質と価格で多くの人々に良質のワインを提供することを目指している。
代表的なワイン
エル・コト コト デ イマズ レセルヴァ
社有地内に建つ修道院の名が付けられた、エル・コトを代表するワイン。リオハ・アルタ地区のテンプラリーニョのみを使用している。エレガントなチェリーやベリー、スパイスやハーブを思わせる香りと豊かな果実味のバランスに優れている。
エル・コト クリアンサ
フレッシュなストロベリーやチェリーの香りにタバコのようなニュアンスを感じられる。ソフトなタンニンと豊かな味わいのミディアムボディの赤ワインである。リオハで生産されるクリアンサで最も販売量が多いことでも知られる。
エル・コト コト デ イマズ グラン レセルヴァ
卓越した収穫年のみ生産される、オーク樽で24カ月間、ボトリング後に36カ月熟成されたワイン。凝縮した赤い果実やココアのアロマを感じられる、コク豊かな味わいが特徴である。
ワイナリーの歴史
エル・コトは1970年、スペインのワイン銘醸地として知られるリオハで誕生した。1976年にはオイヨン村にワイン生産設備を建設している。
1980年代に入るとスペイン国内での商業ネットワークが形成され、ワインブランドとしての基礎が築かれていった。1990年代には、スペインでも有数のワインブランドとして成長したことで国外へのワイン輸出量も増加、国際展開が拡大していく。1995年には生産量を増やすためにワイナリー拡張を行った。
2000年、エル・コトはクリアンサとレセルヴァにおいてスペインのリーディングブランドとしての地位を確立した。その後2010年には、白ワイン生産への取り組みを開始。新たなぶどう品種の栽培を始め、2014年には白ワインのみを生産するワイナリーを建設した。
現在では、最初にエル・コトのワイナリーが置かれたFinca Carboneraは、白ワイン用のぶどう品種栽培にスイッチされている。