INDEX
特徴・ポイント
スペイン・カタルーニャ州のワイン産地として知られるペネデス地区に位置するカステルブランチ(Castellblanc)。1908年からの長い歴史を持つペネデス地区でも最も古いワイナリーのひとつである。
ワインづくりのこだわり
ベースワインの選別を重要視し、独自の酵母を使用して、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式でつくられるスパークリングワインであるカヴァを生産している。また品質や市場の動向を注視し、需要に見合うカヴァを送り出している。
代表的なワイン
カステルブランチ カステルブラン レゼルバ ブリュット
瓶内二次発酵で24ヶ月~30ヶ月熟成された、長熟タイプの辛口スパークリングワイン。フルーティーな青りんごや花を思わせる香りと爽やかな味わい、キレのある酸となめらかで優しい口当たりが特徴だ。
カステルブランチ カステルブラン セコ
サレーロ、マカベオ、パレリャーダの3種類のぶどうを使用したドライタイプのカヴァ。辛口だが優しく柔らかな口当たり、それぞれのぶどうの味わいが最大限に生かされた香りと旨味が魅力。
カステルブランチ ブリュット ゼロ
極辛口のキレの良い口当たり。熟成された深みのある香りとフレッシュな柑橘類のアロマ、細かくエレガントな泡が特徴の、シャンパンに引けを取らない味わいだ。
ワイナリーの歴史
カステルブランチの歴史は1908年、かたろにあカタルーニャ出身のヘロニモ・パレラ氏によりサン・サドゥルニ・デ・ノヤで始まった。
サン・サドゥルニ・デ・ノヤはぶどう栽培に適した土地であり、かつ土地の特徴がフランス・シャンパーニュ地方と似ていることから、カステルブランチではシャンパンと同じ瓶内二次発酵によるスパークリングワイン、カヴァの生産を開始した。
1929年、バルセロナで開催された万国博覧会に出展したカヴァが高い評価を受けたことをきっかけに、カステルブランチの名が一躍スペイン国外に知れ渡った。
その後カステルブランチは、創業者ヘロニモ・パレラ氏の息子アントニオ・パレラ氏に引き継がれる。1980年には世界最大手のスパークリングワイン生産者であるフレシネグループの傘下となった。創業当時は小さな家族経営のワイナリーだったカステルブランチは、現在は年間約1400万本を生産するカヴァ生産において業界第3位のワイナリーに成長している。カヴァの一大生産者となった今も、100年以上に及ぶ伝統を守りながら日々の努力を続けている。